カウンターが好き。第9話/Bar Pálinka (神楽坂)

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カウンターで飲んだりつまんだりするのが好きだ。一人で行くことが多い。黙って周りの話に耳を傾けるのもいいし、初めて会う人と話してみるのもいい。会社を少し早く出て、カウンターで一杯飲っていると、人生のエアポケットって感じでホッとしたり。建築家、漫画家の座二郎が訪れた店のスケッチとともに「カウンターのあるお店」をご紹介。

ここはハンガリーの果物から造った蒸留酒「パーリンカ」を専門に扱う店。マスターの松沢健さんはハンガリー政府公認のパーリンカ騎士団の衣装を纏っている。一杯目はさくらんぼのパーリンカのトニック割。蒸留されるまでに時には一本あたり十数キロもの果物を使うというだけあって、飲み進めると深い森に入っていくような気分になる。

カウンター正面にはカラフルなタイル。中央は彫り込まれていて木製の棚が幾層にも重なる。彼がパーリンカの香りのカラーチャートを見せてくれた。カラフルなタイルは香りを表していて、中央の彫り込まれた複雑な形状の棚が味わいの奥深さを語っているようにも見える。椅子や照明器具もこのお店のためにデザインされたもの。蒸留酒の深い森が神楽坂にあったのですね。

【Bar Pálinka】マスターのハンガリー愛はルービックキューブ(これもハンガリーが発祥!)にも。住所:東京都新宿区神楽坂3-6-63 佐藤ビル2F 電話:03-6265-0544 営業時間:16:00〜24:00 定休日:火・第3月休、祝不定休公式サイト:https://www.palinka.bar/

絵と文/座二郎

空間を描く建築家。大手ゼネコンに勤務しながら、電車内で漫画を描き始める。漫画や絵本などで都市の空間を表現する。また建築家として屋根の無い自邸を設計。2022年独立。Twitter:@zajirogh

No. 1216

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