重労働や人材不足の課題を抱える介護の現場で職員の負担軽減につなげる福祉用具やロボットを実際に体験できる展示会が14日、宇都宮市で開かれました。

 展示会は宇都宮市にある「とちぎ福祉プラザ」で福祉用具などのモデルルームを運営する「とちぎノーマライゼーション研究会」が、国の委託を受けて昨年度から開いているものです。国が進める介護職員の負担軽減や介護現場の生産性を向上させて、質の高いサービスを提供するのが目的です。

 会場には最新の福祉用具や介護ロボットなど40を超える製品が展示されました。セラピー効果を持つアザラシ型の介護ロボットは、最近ではウクライナからの避難民への心理的なサポートに使われた実績があります。また、このベッドはボタン一つで寝ている状態から立ち上がるまでの一連の動作を自動で行うことができ、障がいのある人などの自立支援や介護者への負担軽減にもつながります。

 訪れた福祉事業の関係者らは、実際に商品を体験したり説明を聞いたりして職場で導入できるかどうかを検討していました。