矢板市の齋藤淳一郎市長は10日、一般会計で150億円余りに上る新年度の予算案を発表しました。ハード面の建設費用が押し上げ、過去最大の規模となりました。

 矢板市の新年度の当初予算案は、一般会計で前の年度から8.4%増え150億9千300万円で過去最大規模となりました。市の収入の柱となる市税は45億1千800万円余で、新築住宅の増加や太陽光発電設備の稼働により固定資産税が増えたため1.7%増えています。

 また、市の貯金にあたる財政調整基金の取り崩しは3年連続のゼロで基金の積み上げは過去最高の16億8千700万円となりました。

 主な新規事業を見てみますと、今年度いっぱいで閉校となる泉中学校を福祉や地域交流など、さまざまな機能を持つ拠点施設に整備する事業に3億8千600万円を計上したほか、城の湯温泉センターの改修におよそ2億1千900万円を盛り込み2024年度のリニューアルオープンを予定しています。

 また、新型コロナウイルスの対応で中止していた庁舎の整備にあてる基金の積み立てを再開させます。これと合わせて新しい庁舎の整備構想の策定業務に予算を割いて建設に向けた取り組みを本格化させます。