栃木県・福田富一知事は14日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、マスクの着用を3月13日から個人の判断に委ねるとする県の対応を決めました。

 県内では人口10万人あたりの1週間の新規感染者数が、去年(2022年)11月から始まった感染拡大第8波のピークの4分の1まで減少しています。一方で、季節性インフルエンザは増加傾向にあるため、引き続き同時流行の状況を注視する必要があるとして県独自の警戒度レベルは4段階中、上から3番目の2を維持します。

 マスクの着用については国の方針にならい、3月13日から個人の判断に委ねるとしました。ただし、新型コロナの検査結果が陽性の場合や同居家族に陽性者がいる場合などは外出を控え、通院などでやむを得ず外出する際にはマスクを着けるよう呼びかけます。また、医療機関の受診や高齢者施設などの訪問、混雑した公共交通機関を利用する場面では着用を推奨します。

 国の通知では、教育現場で4月1日からマスクの着用を求めないことになっていますが、県は県立学校の卒業式の対応で児童生徒、教職員は式典全体を通じてマスクを外すことを基本とし、来賓や保護者には着用を求めることにしました。合唱など複数の児童生徒が一斉に声を出す場面では、マスクをするなどの感染対策を講じた上で実施するよう求めます。