さくら市の花塚隆志市長は9日、一般会計で207億9千万円となる新年度の当初予算案を発表しました。

 さくら市の新年度の当初予算案は、前の年度に比べ12億4千万円、率にして6・3%増え、207億9千万円となりました。当初予算案としては初めて200億円を超える過去最大規模となり4年連続で増加しました。

 花塚市長は「アフターコロナを見据えた中小企業への支援やふるさとの魅力向上など積極的な予算編成が大きな要因となった」と説明しました。

 主な事業は、自然災害の備えとして河川を監視する機能を強化するため市内を流れる荒川・内川・五行川の3カ所に市が独自に河川カメラを設置する費用に660万円を充てるほか、防災行政無線についてすでにある設備を改修するとともにスマートフォンのアプリを活用して防災情報を配信するシステムの整備に約3億6000万円を計上しました。

 また、ふるさとの魅力やブランド力の向上に向けてお丸山にあるスカイタワー周辺の整備や新たな景観の創出を目指す事業に5千200万円を盛り込みました。

 ほかにも、県内の自治体に先駆けて50歳以上の市民、約2万人を対象に帯状疱疹の予防接種にかかる費用の一部助成として約2000万円を計上しました。