10日は、朝から栃木県内の広い範囲で雪となりました。県の北部に大雪警報が出されていて警戒を呼びかけています。

 宇都宮地方気象台によりますと前線を伴う低気圧の影響で県内の広い地域で朝から雪が降りました。午後4時までに降った雪の量は、宇都宮で2センチ、奥日光中禅寺湖と日光市土呂部で14センチ那須高原で10センチとなっています。気象台は午後5時すぎ県の北部に大雪警報を発表しました。

 県教育委員会によりますとこの雪の影響で足利高校など12の県立学校で休校となったほか公立の小中学校や義務教育学校で53校、県立学校24校が授業を短縮して下校時間を早めました。

 低気圧は11日のはじめにかけて本州の南岸を東北東に進む見込みで県内では11日の午後6時までの24時間に予想される雪の量はいずれも多いところで北部の山地で15センチ、平地で5センチ、南部は山地で10センチ、平地で3センチとなっています。気象台では大雪や路面の凍結による交通障害や電線や樹木への着雪にも注意・警戒し、北部の山地では雪崩にも注意するよう呼びかけています。南部は次第に雨に変わるとみられますが交通機関に影響が出る可能性があり注意が必要です。

 JR東日本によりますとJR日光線は鹿沼駅と日光駅の間で午後6時から終電まで運転を取りやめています

 また、スリップ事故も発生しています。栃木県警交通企画課によりますと10日午前8時から午後4時までの間に県内では31件のスリップ事故がありました。このうち11件は、スタッドレスタイヤなどの滑り止めをつけていなかったということです。