エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

写真拡大

“オオタニサン”は来季、何色のユニホームを着るのか

 2023年オフにFAとなるエンゼルス大谷翔平投手の“争奪戦”は、今から話題となっている。米メディア「FOXスポーツ」は、「大谷翔平と契約可能性が高いチームランキング」を独自予想。エンゼルス残留の可能性は薄いと強調した。

 同メディアのローワン・カブナー記者は、大谷の移籍可能性ランキング1位に「メッツ」と「ドジャース」の2チームを並べた。メッツを候補に挙げた理由としては、2022年に選手への総支払額(年俸と契約金を合わせた額)が史上最高に達し、2023年もその額を上回る見込みだからだと説明する。大谷と契約するためなら誠心誠意を込めて大金を積むというシンプルな判断基準だ。

 さらにカブナー記者は、メッツのスティーブ・コーエン球団オーナーが大谷との契約を勝ち取るためには、ツインズのカルロス・コレア内野手に提示した3億1500万ドル(約409億3200万円)よりも金額を上乗せする必要があると指摘。二刀流・大谷はMLB最強のスターであり、莫大な資金力で獲得に向けてさらに熱心になる可能性もある。

2022年オフに緊縮したドジャース、大谷獲得のため?

 ドジャースを選んだ理由については「今オフはFA市場の目玉選手獲得を見送り散財を控えた」とこのオフの動向を指摘。2023年オフの戦力補強に巨大な投資を残しておいたとカーブナー記者は推察する。また、ランキングの3位にはパドレス、4位にはヤンキースがランクインした。

 そのなかで、2018年から在籍するエンゼルスは15位。同メディアのディーシャ・トォーサー記者は、残留可能性が薄いと強調する。「二刀流のスーパースターは常勝軍団でプレーしたいという思いをすでに公言している」といい、今季も低迷するようなら去る決断をしてもおかしくないとみる。

 続けて、大谷の移籍を巡ってはFA移籍だけでないと語気を強める。エンゼルスのアート・モレノ球団オーナーが現職に留まるということは、おそらく8月までの期限に大谷がトレードされないと分析。ただ、7月に入ってエンゼルスが今季も負け越している場合、大谷の残留が確信できなければ「エンゼルスは大谷をトレードをすることが賢明かもしれない」と指摘した。

 大谷がFA市場に出ると、天地を揺り動かす5億ドル(約649億7200万円)を手にするとも言われている。アナハイムにスターを引き止めるためには「エンゼルスは今季、必ず勝ち越さなければならない」とトォーサー記者。15位予想のエンゼルスが「オオタニサン」を引き止めるには、まずは勝つしかない。(Full-Count編集部)