対話型AIの「ChatGPT」を使うことで人々は自然な文章を自由に生み出せるようになり、AIに駐車違反の異議申し立てを行わせたり、ビジネスパートナーとして使ったりするなど、文章に関するさまざまな活用方法が見つけ出されています。ChatGPT、およびChatGPTに使われる技術である「自然言語処理」を学生が活用する方法について、テクノロジー系メディアのAnalytics Insightが解説しました。

Top 10 Ways ChatGPT Would Aid Students In 2023

https://www.analyticsinsight.net/top-10-ways-chatgpt-would-aid-students-in-2023/

◆1:宿題の手伝い

ChatGPTは難しいアイデアを説明したり、図解したりすることで、学生の宿題を支援することができます。ChatGPTは難しい数学の問題にも答えることができますが、回答によっては「詳細に書かれすぎてネットからコピペしたとしか思えない」という判断を下されることもあるので注意が必要です。あくまで「支援」として使うにとどめてください。

◆2:音声合成と音声テキスト変換

人間の言葉を人工知能に処理させる自然言語処理は、テキストを音声へ、音声をテキストへ変換することで、視覚に障害のある人でも音声で教材にアクセスできるようにすることができます。ChatGPTの文章を音声に変換するChrome拡張機能なども存在します。

◆3:外国語の学習

新しい単語や表現を習得するための教師として使うことはもちろん、話し言葉や書き言葉を理解するのを手助けしてもらうことができます。

◆4:試験のための練習

ChatGPTは試験やクイズの練習問題を提供してくれるため、実際の試験で出題される可能性のある問題に慣れておくことができます。



◆5:コミュニケーションの支援

自閉症や失語症といったコミュニケーションに障害がある人にとって、自然言語処理はより効率的なコミュニケーションツールとなり得ます。たとえば、言語障害のある人がChatGPTが提供する文章を活用することで、意思をより明確に表現できるようになります。

◆6:モチベーションの維持

ChatGPTと対話を続け、ChatGPTが出力するテキストを編集したり、新たな表現を要求したりすることで、学習内容への興味を持続させることができます。

◆7:研究支援

ChatGPTはさまざまなテーマに関する情報を提供し、知識を整理して提示してくれるので、専門的な研究を支援するのに役立ちます。

◆8:記憶力の向上

学習者がChatGPTと対話することで、記憶力を高め、物事を思い出しやすくすることができます。

◆9:字幕・音声の生成

自然言語処理技術で実現できるアクセシビリティの例として、映画の自動字幕や写真の音声ガイドなどがあります。これらの要素により、視覚や聴覚に障がいのある人が映像や音声を楽しみ、理解することが容易になります。

◆10:パーソナライズされた学習体験

対話を続けることで対話内容を一時的に記憶し、対話者が何につまずいているのかを学習することも、自然言語処理の支援方法のひとつです。

Analytics Insightは結論として、「ChatGPTのようなスマートで利用しやすい人工知能ツールの出現は、間違いなく高等教育を変えるでしょう。しかし専門家によれば、それは必ずしも悪いことではないとのことです。ChatGPTの当面の問題は、学生がもっともらしい小論文の回答に瞬時にアクセスできることですが、多くの教育機関はすでに評価の実行方法に変更を加えています」と述べました。