浦和がホームで苦杯、なぜC大阪に敗戦? 「想定より難しい試合になった」誤算の背景
上位を窺うなかで痛恨の敗戦、C大阪の守備に上手く阻まれた浦和の攻め
浦和レッズは9月14日に行われたJ1リーグ第26節の延期分、セレッソ大阪との試合に0-1で敗れた。
公式戦のホームゲームで敗れるのは2月26日のJ1第3節ガンバ大阪戦以来、半年以上ぶりのことになったが、このゲームではリカルド・ロドリゲス監督が準備してきた策が上手くハマらない部分があった。
浦和は8月末から負傷者と新型コロナウイルスに陽性反応を示した選手が複数出たことで台所事情が苦しい状態にある。それでも少しずつ選手は戻ってきつつあるが、このゲームではそうしたメンバー構成に制約がある部分よりも、C大阪の守備に上手く阻まれた部分が大きくなった。
マイボール時にFW松尾佑介がトップ下のような位置に降りて、右はMF関根貴大が前線へ、左はDF明本考浩が前方へと進出する形を模索していた。MF岩尾憲は「相手のダブルボランチに対して僕らの中盤がダイヤモンドを作って、数的優位を生かしてボールを運びたい意図はあった」と、試合前から準備してきた部分を話した一方で「想定したよりも中盤にスペースがなく、それを見てスペースに走る選手がなかなか見つからず、停滞するような難しい試合になった」と状況を話した。
また、MF伊藤敦樹は「今日は飲水タイムもなかったし、ピッチの中で変えることがなかなかできなかった」と、微調整ではなく大掛かりな変更をするには全体の意思を統一するタイミングを取りづらい状態だったと話している。ロドリゲス監督もまた「もし問題があればその中でどう修正するか、というところも準備してきたが、それでもなかなか変わらなかった」と、ズルズルと時間が過ぎてしまったことを話した。
そうしたなかで浦和は前半24分、右サイドバックのDF宮本優太が攻撃参加したタイミングでファウル。そこで宮本はC大阪がクイックリスタートをできるようにボールを戻してしまい、そこでC大阪は宮本の上がっていたスペースからカウンターを仕掛けられ、中央へのクロスからFW加藤陸次樹にゴールを許した。ロドリゲス監督は「その瞬間は、その時点での攻撃をどう改善するかという話をテクニカルスタッフと話していたので、実際の場面を見ていない」と話したものの、スキを見せた振る舞いになってしまった。
4位のC大阪とは残り6試合で勝ち点8差、浦和にとって痛い敗戦に
後半に入るとDF酒井宏樹、MFダヴィド・モーベルグ、FW小泉佳穂といったベンチスタートにまで戻ってきた選手たちを投入したものの、全体の構成や戦術よりもボールスピードやコントロールがかなり乱れてしまい、指揮官が「頭でやろうとしていても身体が追い付いてこない、という部分はチーム全体として、特に離脱していた選手についてはフィーリングの部分などで欠けているところはあったと思う」と話したように、プレーの質を上げられなかった。
半年以上、公式戦のホームゲームで敗れていなかった記録がストップすることになったこの試合は、勝ち点5差を追いかける立場での戦いだった。上位を窺うなかで重要度が非常に高かったゲームを落としたことで、試合数が並ぶ両者は残り6試合で勝ち点8差がつき逆転は非現実的に。さまざまな意味で浦和にとって痛い敗戦になってしまった。(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)
