日ハム・清宮 「一発回答」も指揮官が漏らした「不安」とは

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 日本ハム・清宮幸太郎内野手(23)は13日のロッテ戦(ZOZOマリン)で約1か月ぶりとなる2本塁打を放つなど、5打点1盗塁と大暴れ。

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 指揮官の「猛ゲキ」に応えた。CS進出の可能性が完全消滅した12日の試合後、新庄監督は「これだけチャンスを与えて打率2割2分以下の選手は、つかめなかったとしか判断できない。来年のレギュラーは厳しい」と低迷する清宮に「最後通告」を行っていた。

 迎えたこの日の試合も2回の第1打席は空振り。新庄監督は「次の打席も三振したら用意しておいて」と杉谷に代打の準備をさせていたという。

 崖っぷちで迎えた4回の第2打席。8月3日のソフトバンク戦以来となる勝ち越しの14号2ランを放つと、続く5回にもチームトップとなる15号3ランを放った。これで今季4度目の1試合2発。ぎりぎりのところまで追い詰められながらアピールに成功した。それでもお立ち台では「ちょっとまだ数字(打率2割3厘)が情けないので。(シーズンは)残り少ないけど、ふり絞ってもっと見栄えのいい数字を残せれば思います」と継続した活躍を誓った清宮。

 果たして、この2打席連続弾は新庄監督の目にはどう映ったのか。復調のきっかけになるかと問われた新庄監督は「それは分からない」とした上で、理由としてはこれまでもいい内容の打撃後にもムラがあることを「不安点」にあげた。その意味では、2発放った試合後の内容を見極めたいとした。

 さらには清宮がコンスタントに成績を残せない要因についても言及。「メンタルでしょうね」としながら、成績を残すためには「経験させるしかない」とコメントした。

 今季これまでファーム落ちすることなく多くの投手と対戦、実戦経験も積んだことでまたとない実りを得ているはずの清宮。新庄監督は「あとは自分でつかみなさい」とエールを送ることも忘れなかった。

 清宮はこの日の猛爆でも、レギュラー獲りの合格ラインとした2割2分にはまだ届かない。残り14試合、この日のような活躍を何試合で見せられるか。全力で定位置をつかみにいくつもりだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]