新庄「BIGBOSS」続投報道も日ハムは最速V逸で消化試合へ「優勝するまでやってくれ」ファンのモヤモヤ最高潮
「BIGBOSS」こと新庄剛志監督
「BIGBOSS」こと新庄剛志・日本ハム監督(50)の来季続投が決定的であることが、9月4日付の「日刊スポーツ」で報じられた。ただし、新庄本人は同日の試合後のインタビューで、「(続投について)俺もわからない」と答えている。
2023年3月には、北海道北広島市に新球場「エスコンフィールド北海道」が開業。NPBは、来季の開幕戦は日本ハムの1試合だけ、ほかの5カードより1日早い、3月30日におこなうと発表している。新球場のこけら落としに、新庄が采配を振ることになるのか。
一方、チームは、新庄の続投報道があった前日、9月3日の楽天戦に敗れ、12球団最速で優勝の可能性が消滅。勝率も4日時点で4割をやっと上回るほどで、こちらも両リーグを通じて最下位だ。
コーチなど、指導者の経験が皆無だった新庄は2021年に監督に指名されると、就任会見でいきなり「優勝なんかいっさい、目指しません」と発言。キャンプにド派手な服装で登場し、世間を騒がせるなど“パフォーマンス先行”の印象がぬぐえなかった。さらに、開幕から球団ワースト1歩前の5連敗を記録し、トップとしての手腕はますます疑問視された。
とはいえ、「選手全員に、1度は一軍のグラウンドに立たせる」という公言どおり、ここまで多くの選手を起用するとともに、成長の機会を与えてきた。実際、開幕4番に抜擢された松本剛は現在、パ・リーグの首位打者だ。そんな新庄の采配を「おもしろい」と評する球界OBもいる。
現役時代は巨人で活躍し、西武などで監督を務めた広岡達朗氏は、8月9日配信の『THE PAGE』のなかでこう述べている。
「新庄はやりたいことをやっている。“あっ”と思わせるような野球だ。常識では考えられないケースでエンドランをかけ、スクイズをやり、ダブルスチールをかける。おそらく相手ベンチは何をやってくるのか、と戦々恐々だろう。こういう奇策は戦力のないチームがやっても効果のないものだが、新庄の場合は、シーズンを通じて徹底しているから実におもしろい」
そのうえで、「新球場元年となる来年も新庄に指揮を任せるべきだ」と提言した。
それでも、早くも残りシーズンが“消化試合”になってしまった日ハムに対し、モヤモヤが募るファンも多い。
《選手どうとかの前に新庄お前だぞ? こんな継投しかできないんじゃ来年優勝争いなんて無理だわ》
《今季は全く固定しないスタメンや投手起用で色々見定めてるんだと思ってるけど、見定められるだけの結果が出ているかは疑問》
なかには、4日の「俺も(続投について》わからない」発言を受け、《そんな無責任な話があるか。 優勝するまで頑張ってくれ》と、とにかく優勝させるまでやめさせない、といった意見まで飛び出した。今季を“準備”と位置づけた新庄、来季こそ結果を出してもらわないと、いくら“仏”のファンでも納得できない。