28日に開催されたスコットランドリーグ第5節、ダンディーユナイテッドvsセルティック古橋亨梧がハットトリックを決めました。5節までですでに6得点。相変わらず古橋は好調をキープしています。

ですがここで疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。「スコットランドであんなに活躍している古橋が日本代表の1トップとして定着していないのはなぜ?」。それは、これまでコラムの中で何度か指摘してきた「組み合わせの問題」です。

現在、日本代表の攻撃の中心は右サイドの伊東純也です。伊東は自ら突破していく、スピードで相手を翻弄するのが特長のタイプ。伊東が切り込んでそこからクロスを上げる、フィニッシュにつなげるというのが日本にとって最大の武器になっています。

ですが、古橋は相手の守備が整わないうちに鋭く裏に飛び出すタイプです。となると、伊東よりもタメを作る選手、堂安律などのほうがいい相性でしょう。堂安にボールが入って相手を引き付け、そこから裏に飛び出した古橋にパスが渡る、というのが両方の選手を生かす方策になってくると思います。

今まで古橋は他の選手に合わせてプレーすることが求められていたため、足下でもらうパスが多くなり、よさを発揮できませんでした。ですが9月のアメリカ戦、エクアドル戦では、逆に古橋のよさを生かすように選手の組み合わせを考えてはどうでしょうか。

森保一監督は9月の2試合について「6月はより多くの選手にプレーしてもらおうと4試合戦いましたが、今回はある程度カタールワールドカップを見据えて選手の起用も考えたい」と語っています。

本大会を考えても、調子のいい古橋を生かさない手はありません。森保監督が古橋をどう生かすか、楽しみです。