南野(右)について回想したのが元同僚のジョッタ(左)だ。(C)Getty Images

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 プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ(CL)、FAカップ、そしてリーグ・カップ。イングランドの強豪は、4つの大会でいずれも頂点を目ざさなければならない。そのためには、層の厚さは不可欠だ。

 言い換えれば、出場機会が限られても、出番を与えられたときに活躍できる選手が必要ということだろう。リバプールのディオゴ・ジョッタは、今シーズンからモナコに移籍した南野拓実、そしてミランに去ったディボック・オリギが、そういった大事な存在だったと話している。

 英衛星放送『Sky Sports』のインタビューで、ジョッタは「ディボックとタキが試合に出たときにどれほど重要だったか、僕らは知っている」と述べた。

「今シーズンも同じであってほしい。特に昨季のようにまたすべてを狙いにいきたいならね。全員が必要だと分かっている。全員が重要になるんだ。僕らはとにかく自分たちの出番に備えていなければいけない」

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 南野は昨季、FAカップとリーグ・カップでチーム最多ゴールを記録。タイトルが懸かった決勝戦に出場することはできなかったが、リバプールの2冠に大きく貢献した。

 その南野やオリギ、そしてサディオ・マネが移籍し、代わりにダルウィン・ヌニェスを獲得した今季のリバプールだが、プレミアリーグ開幕から3試合で未勝利と苦しいシーズンスタートになっている。

 ジョッタは「すべてのトロフィーを競うのが目標だ。個人的には昨季以上のゴールを目指す。これまで得られなかったことを得るためにね。自分がもっと向上できると知っている。それが、毎日さらに頑張る意欲となるんだ」と意気込んだ。

「大変なのは山の頂上に立つことではなく、そこにとどまることだ。この言葉には多くの意味がある。初めてその場に立ちたいと望む人は常に多いのだから、とても大変なことだ。決して相手よりも意欲で劣ってはいけない」

 出遅れたかたちのリバプールは、昨季戴冠を果たした2つの大会、そしてプレミアリーグやCLで再び頂点に立つことができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部