50代からの片づけ。「倉庫化した空間」「巣立ったあとの子ども部屋」を自分スペースにする実例2つ
ものが増えて倉庫と化したワークスペースに、子どもが巣立った後の子ども部屋。収納テクで「自分スペース」に生まれ変わらせてみませんか? 整理収納プランナーの中谷あこさんが教えてくれました。
狭小空間の片づけ。小さな場所をワークスペースに大変身!
家の中にちょっともったいない、倉庫と化した空間はありませんか? ぜひとも一念発起して、ものをしっかり分類して、使用頻度を考えながら収納していきましょう。不思議と、そんなにものを減らさなくても新たな空間が生まれます。
小さな場所も部屋の目的をしっかり決めて片づけると、ワークスペースに大変身させることもできます。
たとえばこんな狭小空間。余った収納があるとあれもこれも「とりあえず」と置く場所にしてしまい、いつの間にか物置部屋になってしまったというケースがよくあります。
せっかくのワークスペースにもなるはずの場所が、物置化しています。
ものを保管する場所をしっかり確保して、取り出しやすい収納グッズを使って収納。そうすると収納場所と作業スペースがしっかり分けられて、使いやすいワークスペースに変身します!
●半透明の収納グッズで中身を把握するのがコツ
引き出しは、目線より下にないと中のものが見えないので、使わなくなってしまいます。
また目線より上に収納する場合でも、不透明の収納グッズだと中身がわからなくなるので、おすすめは半透明の収納グッズです。
半透明の収納グッズは中身がうっすらと見えるので、探すこともなく中身を把握しやすいです。
また取っ手が下までついている「吊り戸棚ストッカー」は、ある程度の重みがあっても安心して取り出しやすいのが利点です! こちらはニトリのもの。
●床はものを置く場所ではない!
「とりあえず」と床に置いたものは、ずっとそのままになりがち。床にものを置き始めると次からもそこに積み重ねていってしまい、どんどんものが溜まっていきます。
「床はものを置く場所ではない!」と考えましょう。
可動棚の場合は、あったらいいなという場所に棚を移動できます。そして取り出しやすく、戻しやすい仕組みをボックスや引き出しでつくります。
ボックスや引き出しは、座ったときに簡単に取り出せるような位置に。写真のような下部に置くのもおすすめ。
自分スペースのつくり方。子どもが使わなくなった子ども部屋、もったいない!
子どもは進学や就職をきっかけに家を出ていきますが、幼少期からの子ども部屋はそのままに…というケースも多いです。そんな子ども部屋、いつしか捨てられないものを集めた「保管部屋」となっていきます。
子ども部屋をずっと使わない保管部屋にするのは、もったいないと思いませんか? 思い出は「これだけは残しておきたい!」というものに厳選。部屋を新たな目的のスペースに配置換えしてみると、新しく楽しいライフスタイルが始まるかもしれませんよ!
●子どもが使っていた家具はリサイクルに出して、使ってくれる人へ譲る
たとえばこんな家具。使っていないのにずっとそのまま置かれている家具は、子どもの思い出があったり、だれか使う人がでてくるかも…という、漠然とした理由で取っておいてしまいがち。
「だれかが使うかも」を待つのではなく、リサイクルに出して、すぐにだれかに使ってもらうようにしましょう。
また子どもの思い出はすべて取っておくのではなく、「思い出ボックスに入るだけ」取っておくのがコツ。見返して楽しめる量に厳選していくことが、おすすめです!
●子ども部屋のクローゼットも有効活用!
あるお客様のお宅の子ども部屋を片づける作業で、クローゼットの使いみちを考えていたところ…。
奥様の趣味のゴルフのウエアが、自分のクローゼットをギュウギュウにする原因になっているとわかりました。そこで、ゴルフウエアだけを元子ども部屋のクローゼットに移動することに。
空っぽになっていた引き出しも有効活用できて、すべてのゴルフグッズが収納されました。
ゴルフウエアがゆったり収納でき、しかも普段の服と分けられて、選びやすい! ととても好評でした。
家族のライフスタイルは年月とともに変化していきます。家の使い方もライフスタイルに合わせて考えてみましょう。スペースが生まれることで気持ちも新たになり、新しい趣味ができるかもしれませんね。
そのときそのときの生活に合った家づくりをすることが、生活を豊かにしていくことに繋がっていると感じます。
ぜひ一度、ご自身の家のもったいないスペースを探し、整えてみてはいかがでしょうか?