江口のりこ

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女優・江口のりこが、15日の横浜市で、ミュージカル『夜の女たち』の製作発表会見に出席した。

主演に起用したのは、俳優で劇作家の長塚圭史。「江口さんとは、これまで10年ほど仕事してきた。僕は、彼女のことを信頼していて、厄介なとき、難しい作品ほど、チャレンジするときに声をかけたくなる」とキャスティングした理由を明かした。

▼ 演出の長塚圭史




長塚が演出も担う、その作品は…1948年に公開された、溝口健二監督の映画「夜の女たち」を舞台化したもの。占領下を生き抜いた日本人の物語で、時代に翻弄された3人の女性たちを通し、いかなる過酷な状況でも湧きあがる人間の底力を、長塚が上演台本、作詞を手掛け、作曲家・荻野清子氏と共に、初めてのミュージカル作品として立ち上げる。

夫を戦争で失い、「闇の女」へと堕ちていく主人公を任された江口は、ミュージカルが初挑戦。歌稽古は「楽しいと思ったり、楽しくないと思ったりしてやっています…とっても難しいです」と本音をのぞかせ、笑いを取った。

そう語る江口の横で、長塚は作品の出来に自信を深めたようで「昨日、稽古を見てきたんですけれど、俳優たちの正義の中で生み出された歌には、面白さが確実にあった。もちろん、ミュージカルという枠組みにあって成立するものはありますが、まだ触れたことがない、実体のある、歌への導入みたいなものが、見出せそう。なので、これから幕が開けることが、とても楽しみになっています」と手応えの中身を語っていた。

なお、今回の会見には、前田敦子、伊原六花、前田旺志郎、大東駿介、北村有起哉も同席していた。

ミュージカル『夜の女たち』は、KAAT神奈川芸術劇場で、9月3日〜19日まで上演。チケットの一般発売は、7月23日。以降、ツアー公演もあって、9月24日の福岡・北九州公演から始まり、愛知、山口、長野、兵庫の劇場を巡る。


▼ (後列左から)演出の長塚圭史、前田旺志郎、大東駿介、北村有起哉
(前列左から)伊原六花、江口のりこ前田敦子



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