築47年、54平米の団地暮らし。押し入れを快適スペースに変えた収納術
おうち時間が増え、テレワークや自宅学習をする人も増えています。家に、もし押し入れがあればチャンス!「押し入れをワークスペースにしています」というのは、3人の子どもとともに狭小団地で暮らすシングルマザー・宮本玲花さん。詳しく教えていただきました。
机を置くスペースもない狭小団地。押し入れを快適ワークスペースに変える
わが家は54平米の狭小団地で、私の仕事用デスクや子どもたちの勉強机を置くスペースはありません。
以前はダイニングテーブルで仕事をしていたけれど、仕事の途中で食事をつくらなくてはいけないときもあり、その都度片づけるのがストレスでした。
そこで、リビングの押し入れをワークスペースに変えてみたところ快適だったので、紹介したいと思います。
<写真>手を伸ばせば、すべての文具がワンアクションで取り出し可能
●壁紙は貼らない。いつでも柔軟に変えられるように
押し入れをデスクとして使い始めるとき、凝ったDIYはしませんでした。その理由は2つあります。
1つ目は、押し入れを柔軟に活用するため。
今のわが家はものが比較的少ないほうだと思うけれど、子どもたちが大きくなってものが増えたとき、また収納として使いたくなるかもしれません。
デスクとしてつくり込んでしまうと、柔軟に変更できないのは不便だと考え、最小限のシンプルな工夫にとどめました。
2つ目の理由は、身軽な暮らしのため。
わが家は賃貸なので、いつか引っ越したいと思ったときに原状回復に苦労せず、身軽に動ける暮らしを保ちたいと考えました。
築年数が古いわりには、押し入れの中のベニア板に目立った汚れがなかったのも、ラッキーでしたね。
●書類や本の収納はマルチラックを活用
書類や本の収納には、ニトリの「マルチラック」を使いました。
団地の押し入れにも最適なサイズでつくられていて、ものを選ばずフレキシブルに収納できる優秀ラック。わが家も、もともとは押し入れを整理するために買った商品でした。
私は模様替えが趣味で、「新しい家具は買いたさず、まずは家にあるもので代用してみる」がモットー。今回も家にあるものをあれこれ移動させながら、この形に落ち着きました。
ラックの上段は、無印良品の仕きりスタンドで書類を仕分け。キャスターがついているので、大掃除するときは簡単に動かせます。
ラックのサイドには、S字フックをかけてPCケースの定位置に。
足元にも可動式のラックを置いて、荷物おきにしています。ワークスペースに座れば、外で仕事をするときの身支度も完結します。
●デスクアイテムは上手に仕分けて散らかり防止
ラックの下段には、無印良品の小物収納ボックスに細々したデスクアイテムを収納。以前紹介した、リビングで使う小物たちもここに集合させました。
仕事や子どもの連絡帳確認などに必要な文具は、ワンアクションで取り出し可能。手を伸ばせばすべてのものを片づけられるので、散らかることはありません。
押し入れは奥行きが深いので、ラックの手前にはPCを置くスペースが十分確保されていて、広々と快適に仕事ができています。
●押し入れデスクが叶えた、豊かな暮らし
押し入れをワークスペースとして活用することで、仕事とプライベートのオンオフがはっきりして、暮らしも豊かになりました。
収納スペースは工夫次第で、住んでいる人にベストな使い方が見つかるはず。
狭くて机を置くスペースがない人は、家の中のものを見直しつつ、押し入れを活用してみてはいかがでしょうか。