暑い時期は、水回りやそこで使うアイテムの衛生面が気になるところ。とくにトイレブラシはその筆頭です。「トイレの中でいちばん汚いのがトイレブラシ。億単位の菌が付着していることも。そのことを知ったときは驚き不快になりました」というのは、ライフオーガナイザーの尾花美奈子さん。尾花さんが発見した、セリアの意外なアイテムを使った掃除アイデアについて教えていただきました。

「使い捨て×コスパのいいトイレブラシ」を100円グッズで実現

今回の掃除アイデアを思いついたきっかけは、使い捨てタイプのトイレブラシが発売されたことでした。菌の温床であるブラシ部分を、掃除が終わったらそのままトイレに流せるという新しい発想の商品。

<写真>トングは便器横の棚に引っかけて収納

少しでも菌が少なくなるように水ぎれのよさにこだわってトイレブラシを買っていた私にとって、「使い捨て」はまさに目からウロコでした。菌の少なさ、清潔さという点ではこれ以上のものはないのではないでしょうか。

 

●使い捨てトイレブラシのコスパの悪さが気になった

購入を検討したのですが、それを阻んだのが「値段」です。使い捨てにするには1回あたりの値段が高く感じたのです。子どもやおなかの弱い家族がいるとトイレが汚れやすく掃除をした後でまた汚れることもあり、その都度汚れを落としたい私にとってはコスパが悪すぎました。
結局購入はせず、後ろ髪を引かれつつもそれまでのトイレブラシを使い続けました。

 

●セリアのアイテムでコスパのいい使い捨て掃除

「もっとコスパよく使い捨てにできない?」と調べたり考えたりするうちに目をつけたのが100円ショップ・セリアの「キッチンスポンジトング」というトングでした。
スポンジを挟むと水筒の底まで洗えるのですが、これが使い捨て掃除に利用できるのです。

 

<トングを使ったトイレ掃除の手順>

(1) 流せるタイプのトイレ用お掃除シートでタンクや便座などをふく。
(2) 便器内にトイレ用洗剤を吹きかける。
(3) 便器内以外をふき終わったらシートを小さく折る。

(4) セリアのトングで(3)のシートをはさみ、便器内を掃除する。
(5) シートを流す。
(6) トングの先に除菌(アルコール)スプレーを吹きかける。

もともと使用していたお掃除シートで便器内も掃除するというやり方です。このやり方ならそれまでと出費は変わらないうえに清潔さまで手に入ります。

掃除後に家族が汚してしまったときも、多めに取ったトイレットペーパーを軽めに丸めてトングで挟むと、こびりついていなければ落とせました。
水に浸かっているとトイレットペーパーが溶けてしまうので、濡れないように気をつけながらサッとすませるのがコツです。

●トイレの「清潔」「快適さ」「安心」の3つを手に入れる

このやり方に変えてみて感じたのは、使い捨ての「快適さ」でした。いくら水ぎれのいいブラシを使ったところで使い捨てには勝てず、多少なりとも水がたまってしまうブラシスタンドの掃除からも解放されました。
トイレから病気がうつることもありますし、そういう点においても「使い捨て」という選択は安心を与えてくれます。