画像はイメージです

写真拡大

 プロ入りした2016年から中日でプレーし、昨季までに「8試合・.067・0本・0打点」といった通算成績を残していたプロ7年目・30歳の石岡諒太。8日、オリックスのプロ12年目・29歳の後藤駿太との交換トレードが成立したと中日球団が発表した。

 球団公式サイトはこの日、「本日(7月8日)、中日ドラゴンズ 石岡諒太選手とオリックス・バファローズ 後藤駿太選手のトレードが成立しましたのでお知らせいたします」とトレードを発表。また、「6年半お世話になり、ありがとうございました。活躍することができませんでしたが、オリックスで活躍することが恩返しになると思います」という石岡のコメントも掲載されている。

 今季の石岡は開幕から5月上旬まで二軍暮らしが続いていたが、同月17日に一軍に昇格すると「11試合・.360・0本・1打点」と少ない出場機会の中で結果を残した。しかし、7月4日に突然登録を抹消され、ファンから疑問の声も少なからず寄せられていた。

 >>中日・石岡、三振後の態度に「岡本とは大違い」称賛の声 バット投げ捨て後の対応で好感度アップ?<< 

 今回のトレード発表を受け、ネット上には「なんで二軍に落とされたのかって思ってたけどトレードが絡んでたのか」など驚きの声が上がる中、「守備型外野手の後藤をトレード相手に選んだのは絶対間違ってる」、「今ウチが欲しいのは打てる内野手なのに、フロントが打てない外野手を獲ったのは本気で意味分からん」といったフロント批判も少なからず見られた。

 「8日試合前時点で『32勝45敗1分』とセ・リーグ最下位に沈む中日は、チーム打率がリーグ5位(.245)、得点数(222得点)が同6位と打線低迷が深刻。これを踏まえると補強ポイントは打力のある野手で、ポジションとしてはレギュラー格の京田陽太が『.176・3本・8打点』と大不振の遊撃、もしくは高橋周平が『.234・2本・13打点』にとどまる三塁が理想でした。ただ、今回トレード獲得した後藤は既にレギュラー3枠が埋まっている外野手で、守備走塁には確かなものがあるものの打撃は今季『.184・0本・2打点』とサッパリ。そのため、フロントは自チームが抱える課題を正しく認識しているのかと憤っているファンも少なからずいるようです」(野球ライター)
 
 今季の球界では初めてのトレードをオリックスと成立させた中日。ファンの間で物議を醸す補強は果たしてどのような結果をチームにもたらすのだろうか。

文 / 柴田雅人

記事内の引用について
中日ドラゴンズの公式サイトより
https://dragons.jp/