仏大統領選挙の投票用紙に「エンバペ」の名前!? 人口約400人の村で10票確認

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 パリ・サンジェルマン(PSG)に所属するフランス代表FWキリアン・エンバペの影響力は、もはやサッカー界にとどまらないようだ。

 フランス大統領選挙の決選投票が24日に行われ、現職のエマニュエル・マクロン氏がマリーヌ・ルペン氏を破り再選を果たした。ウクライナへと軍事侵攻しているロシアに対する考え方の相違や、20年ぶりに大統領が再選されるかどうかという事象も含めて今回の選挙は大きな注目を集めたが、ブルゴーニュ地方にある人口約400人の小さな村タルネでは思いもよらぬ事態が起こった。

 26日にフランスの日刊紙『レスト・レピュブリカン』が報じたところによると、タルネの投票所で開票作業が行われた際、エンバペの名前を記した投票用紙が10票確認されたという。タルネの市長は「1票、2票、3票……と出てくるのを見たが、とてもよくできていて、本物の投票用紙のようだった」と、投票用紙自体が正式なものではなかったことを指摘。「名前はペンで書き込んだものではなく、コンピューターでタイピングされ、印刷されたものだった」と明かした。

 大統領に再選を果たしたマクロン氏は、PSG退団の可能性が噂されるエンバペについて「彼は偉大な選手だから、我々は彼がリーグ・アンとPSGにとどまるように戦わなければならないね。彼がここフランスにいるのは喜ばしいことだ」と、PSG残留を願うコメントを発したこともある。23歳FWの存在感は、ますます大きなものとなっているようだ。