ロッテの佐々木朗希【写真:編集部】

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完全試合達成にマルカ紙も脚光

 プロ野球・ロッテの佐々木朗希投手の偉業が欧州にまで伝わった。10日のオリックス戦(ZOZOマリン)でプロ野球28年ぶりの完全試合を達成。13者連続奪三振、1試合19奪三振と圧巻の投球だったが、スペイン紙は「まるでハリウッド映画のようだ」と佐々木の半生を紹介した。

「ロウキ・ササキの信じられない人生 津波を生き延び、史上最高の試合の一つを演じる」との見出しで記事を掲載したのは、スペイン紙「マルカ」だった。記事では、2011年の東日本大震災で被災し、故郷の陸前高田市から大船渡市へ移り住んだことなどを紹介。大船渡高に進学してから「その後の彼の物語は、まるでハリウッド映画のようだ」と伝えた。

 高校時代、佐々木が163キロを記録したことについても「ショウヘイ・オオタニが持っていた日本の高校最速記録を更新した」と報道。これはNPB球団スカウトのスピードガンによるものとされており、非公式であったが、「この偉業により『令和の怪物』の異名がつけられ、日米のプロチームから注目されるようになった。そして21年5月16日、19歳はMLBに次いで世界で最も大きなリーグNPBでデビューした」と伝えた。

 今月10日のオリックス戦では、プロ3年目ながら前年パ・リーグ王者を相手に衝撃的な投球を披露。記事では「(1軍の)デビューから1年も経たず、彼は28年ぶりに完全試合を達成し日本野球界の伝説となった」と絶賛していた。野球の本場米国では試合当日から話題となった佐々木のピッチング。競技がメジャーとは言えない欧州の地でも注目を集めていた。

(THE ANSWER編集部)