カワウから釣り場守る 11都県で一斉追い払い
アユなどの川魚を食い荒らす鳥、カワウの被害を減らそうと、関東地方などの河川でカワウの一斉追い払いが行われています。
この取り組みは稚アユの放流や釣りシーズンに合わせて毎年この時期に行われています。11の都と県で12日から一斉に始まり、このうち宇都宮市を流れる鬼怒川の河川敷では、地域の漁協が花火を使って川辺に近づくカワウを追い出しました。
栃木県自然環境課によりますと、カワウの成鳥は1日当たり約500グラムの魚を捕食するということで、5年前の県の試算では3億3500万円相当のアユなどが捕食されています。
また、カワウのねぐらとなっている地域ではふんによる被害も問題となっていて、県では個体数を千羽に減らす目標を立てて捕獲や卵の処理などを並行して進めています。この一斉追い払いは、4月21日までの10日間行われます。