任期満了に伴う栃木市長選挙は10日告示され、現職と新人による一騎打ちの選挙戦がスタートしました。

立候補したのはいずれも無所属で届け出順に宇都宮大学名誉教授で新人の高際澄雄候補(73)と2回目の当選を目指す現職の大川秀子候補(74)です。

午前10時半、高際候補は栃木市藤岡町藤岡の自宅近くでマイクを握りました。

出発式には地元の支援者のほか、栃木市の前の市長、鈴木俊美さんが応援に駆け付けました。

宇都宮大学国際学部の教授を経て、現在名誉教授を務める高際候補は「クリーンで公正公平な行政」を掲げます。

75歳以上の後期高齢者のコミュニティバス無料化や市独自の奨学金制度の拡充などを訴えるほか、岩舟地区のサッカースタジアムの固定資産税などの免除を巡って現職の市政運営を痛烈に批判しています。

一方、午後2時に栃木商工会議所で行われた大川候補の出陣式には県選出の国会議員や近隣の市長や町長などが応援に駆け付けるなど支援者およそ500人が集まりました。

第一声で大川候補は、1期目の実績を挙げ、そのなかで甚大な被害を受けた2019年の東日本台風の対応について国や県と連携し、復旧・復興を着実に進めてきたと強調しました。

一方で、災害被害と新型コロナウイルスなどの影響で人口減少対策や地域経済が停滞したとし2期目は、これらに引き続き取り組み街の活性化を目指すと力を込めました。

投票は4月17日の午前7時から市内64カ所で行われ、終了は一部の地域を除いて午後7時までとなっています。

開票は午後8時10分からマルワ・アリーナとちぎで行われます。