PlayStation 3(PS3)・PlayStation Portable(PSP)・PlayStation Vita(PS Vita)向けに、初代PlayStationなどのタイトルをダウンロード販売するサービスがゲームアーカイブスです。このゲームアーカイブスでダウンロードした一部のタイトルが「期限切れ」となってプレイ不可能になっているとユーザーから報告されています。

PS3, Vita Games Mysteriously Expiring, Making Them Unplayable

https://kotaku.com/playstation-3-ps3-vita-sony-digital-license-expire-chro-1848770979

Digital games on PS3 and Vita are reportedly "expiring" and becoming unplayable | Eurogamer.net

https://www.eurogamer.net/digital-games-on-ps3-and-vita-are-reportedly-expiring-and-becoming-unplayable

2022年4月に入ってから、一部のPlayStationユーザーが「ゲームアーカイブスでダウンロードしたゲームがプレイできなくなった」と報告しています。

TwitterユーザーのChristopher Fooseさんは、「PlayStationはゲームアーカイブス版のクロノ・クロスとクロノ・トリガーのダウンロード日時を1969年12月31日に設定することで、これらを期限切れにしていますか?このせいで私が購入したクロノ・クロスがPS VitaとPS3でプレイできなくなりました」とツイート。Fooseさんがツイートと一緒に投稿した画像では、クロノ・クロスの「Remaining Time(残り時間)」が「Expired(有効期限切れ)」、「Epires(有効期限)」が「12/31/1969」と記されています。





ゲームメディア・GamesHubの編集者であるEdmond Tran氏によると、ゲームアーカイブス版のクロノ・クロスはPS VitaのPlayStation Storeでは販売されていない状態だそうです。ただし、過去に購入している場合はダウンロードリストに表示され、正常に動作する模様。一方で、PS3版のクロノ・クロスは再インストールしてプレイしようとすると「期限切れ」と表示されてプレイできなくなるとのこと。





別のユーザーは「私も試してみたところ、クロノ・クロスはプレイできましたが、クロノ・トリガーはプレイできませんでした。他のゲームについても再インストールしてテストしてみましたが、正常に動作しました」とツイートしており、期限切れとなるタイトルはユーザーによって異なることがわかります。このユーザーがツイートに添付した画像を見ると、クロノ・トリガーでは有効期限が1970年1月1日となっていますが、クロノ・クロスでは有効期限が設定されていません。





さらに別のユーザーは、「何が起こっているのでしょう?私が何年も前に購入したゲームの有効期限が1969年に設定されています。どうすればこれを修正できるのでしょう?」とツイートし、ファイナルファンタジーVIが期限切れでプレイできなくなっていると報告しています。





RedditユーザーのGyrocopさんは、ゲームアーカイブスで購入した「ルーンファクトリー オーシャンズ」をPS3でプレイしようとしたところ、期限切れでプレイできず、ゲーム機を変えてもプレイできないままであると報告。さらに、別のRedditユーザーからも同様の問題が複数報告されています。

海外ゲームメディアのKotakuは「初め、これはリマスター版の『クロノ・クロス:ラジカル・ドリーマーズ エディション』を購入するよう勧めるための試みかと思っていたのですが、同じ問題がさまざまなタイトルで発生していることに気づきました」と記しており、クロノ・クロス以外のタイトルも「期限切れ」によりプレイできなくなっている状況であると説明しています。

ゲームアーカイブスで購入したタイトルがランダムで期限切れとなりプレイできなくなってしまっている現状について、Kotakuは「何らかのバグやバックエンドでの不具合により、PlayStationのゲームライセンスの有効期限が『UNIXエポック』(1970年1月1日午前0時0分0秒(UTC))にデフォルトで設定されてしまっている可能性があります」と指摘。

Kotakuはソニーにこれらの問題について連絡していますが、記事作成時点では返答を得られていません。