【海外発！Breaking News】暴走車から身を挺して中学生を救った警察官 「私も1人の親、自分が轢かれるかは関係ない」（米）
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警察官が見事な救出劇を見せたのは2月4日午前7時半、米メリーランド州セシル郡ノース・イーストにある中学校「North East Middle School」の目の前の横断歩道だった。同地域で警察官として働いているアネット・グッドイヤー巡査（Annette Goodyear）はこの日、横断歩道で車を停めて歩行者の横断を補助する交通指導員の仕事に就いていた。
そして中学生がアネット巡査の目の前を通過しようとした時、停車の合図を受けていたはずの黒い車はスピードを緩めることなく横断歩道に侵入してきたのだ。アネット巡査が咄嗟に中学生を掴んで引っ張ったことで、中学生は車との衝突を免れることができた。しかしアネット巡査はわずかに車にぶつかってしまい、その場に倒れてしまった。
仰向けに倒れ込んでしまったアネット巡査は一度上半身を起こそうとしているが、自ら起き上がることができない様子だった。中学生が心配そうに覗き込んでいるが、車の運転手や周囲にいた人々が駆け寄ってきたところで映像は終わっている。その後、アネット巡査は病院に運ばれたがその日のうちに帰宅できたと報じられており、アネットさんの素早い判断が功を奏し中学生は無事だった。
14年間交通指導員として働いてきたアネット巡査は「あの場に倒れている時、『これは本当に起こったことなんだ』と思っていました。当時は何を考えているのかすら分かりませんでした。とても現実に起こったことだと思えなかったのです」と突然のことに困惑した当時の心境を明かした。しかしこんな状況でもアネット巡査は「あの子はどこ？」と中学生の身を案じていたという。
中学生も突然の出来事にパニック状態になっていたそうで、アネット巡査は「すぐに起きて『大丈夫だよ』と声を掛けて抱きしめられなかったのは申し訳ないと思っていました」と振り返っている。
また咄嗟に中学生を救った行動について「1人の親としてすべての子どもたちの安全を守りたいと思っています。自分が轢かれたかどうかは関係ありませんでした」と警察官の鑑のようなコメントを残していた。
同僚のジョン・ファクナー巡査（John Fakner）は「私たちは彼女の行動をとても誇りに思っています。一瞬の判断で子どもをケガから守ったのです。本当によくやってくれました」とアネット巡査を労った。
そして今月9日にはラリー・ホーガン州知事（Larry Hogan）とセシル郡のダニエル・ホーンバーガー（Danielle Hornberger）執行役員の目に留まったことで、アネット巡査の勇敢な行動に対する表彰式が行われた。
このニュースを見た人々からは「こうした警察官がいることには感謝しかないよ」「本当に素晴らしい行動だ」「非の打ちどころのない職務を全うした真のヒーローだ」など大絶賛のコメントが届いている。
なお今回横断歩道に突っ込んできた車の運転手は、過失運転やナンバープレートの期限切れなど計4件の交通違反があったと報じられている。
画像は『Town of North East, Maryland - Government 2022年2月5日付Facebook「Gratitude and prayers to Corporal Annette Goodyear from the North East Police Department for her heroism in saving this NEMS student this morning.」』『Cecil County Executive Danielle Hornberger 2022年2月9日付Facebook「We were honored to support Corporal Annette Goodyear who received a citation from Governor Larry Hogan and Cecil County Govermment today.」』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部 iruy）
