若い世代を中心に、注目が高まっているeスポーツ。マーケットは拡大し続けており、多くの日本企業もスポンサーとなっています。

世界最大規模のスポーツマーケティングリサーチ&コンサルティング会社として、スポンサーシップに関するデータ分析及びファンインサイトを基に、様々なステークホルダーの事業拡大を支援。ニールセンスポーツ提供のデータを通じて、スポーツ市場の現状を紐解いていきます。

今回は、eスポーツにおいてブランドスポンサーが持つ影響力に迫りました。

 

世界で圧倒的な市場規模を持つeスポーツ。日本でどこまで拡大していくのか?

2018年時点の調査では、eスポーツファンの男性比率は8割です。しかし、2021年になると女性比率が3割弱と、性別による垣根が低くなっていることが伺えます。

年代も同様に、2018年時点では24歳以下の割合が46%だったのに対し、 2021年では36%へ減少。若年層の男性だけでなく、少しずつ女性・他世代へも広がり始めています。

世界では、eスポーツ市場は圧倒的な規模を誇っています。2020年9月に上海で行なわれた世界大会「League of Legends」では、1分あたりの平均視聴者数が2304万人と驚異的な数字を記録。今後日本でどのように拡大していくのか、期待が高まります。


<資料提供:ニールセンスポーツジャパン株式会社>

 

10代へのPRに有効か。eスポーツファンが持つスポンサーへの意識

eスポーツファンの約半数が、「競技コミュニティとスポンサーブランドの間に強いつながりがあると感じる」と回答しています。プロ野球やJリーグなどのリアルスポーツでは、この数値は60%〜70%。メジャー競技には到達していないとはいえ、有名ブランドの参入によって今後強化されていくことが期待されます。

ひとつ興味深いのは、10代における影響力です。スタープレイヤーが身につけたり使用している商品は、特に13〜17歳へ魅力的に映る傾向が見られます。

<資料提供:ニールセンスポーツジャパン株式会社>

 

市場規模を最大限に活かし、eスポーツファンに“刺さる”アクティベーションを打ち出せるかが今後の発展には欠かせないでしょう。ファンとの間にどのような関係性を構築していくのか、注目が集まります。

 

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