1本目失格からわずか50分で2回目に挑んだ高梨沙羅【写真:Getty Images】

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北京五輪ノルディックスキージャンプ混合団体

 北京五輪は7日、新種目のノルディックスキージャンプ混合団体(出場10チーム)が行われたが、高梨沙羅(クラレ)がスーツの規定違反で1回目は失格となった。1回目の日本勢1番手で103.0メートルを飛び、124.5点の暫定トップに笑顔を見せたが、記録なしでポイント「0」に。約50分後の2本目に98.5メートルを飛んだ。

 高梨は1回目に103.0メートルを飛び、124.5点をマーク。上位につけて会心の笑顔が飛び出した。しかし、日本勢2番手の佐藤幸椰(雪印メグミルク)が99.5メートルだった後、表示された暫定順位で日本は7位。高梨の違反が明らかとなった。5日の女子個人ノーマルヒルで2大会連続のメダルを期待されていたが、4位に終わって涙。この日、個人で飛んだ2本を上回る意地の大ジャンプだっただけに悔やまれる判定となった。

 3番手の伊藤有希は93.0メートル、小林陵侑(ともに土屋ホーム)は102.5メートルを飛んだ。日本は高梨を欠いた3人のみの成績だったが、オーストリアとドイツにも失格者が出たため、全体8位で8チームによる2回目に進出した。

 高梨は2回目も1番手で登場。真剣な表情で飛び、98.5メートルをマークした。しかし、着地直後に表情を崩す。停止すると、板を履いたままうずくまって涙を流した。カメラに向かって5秒ほど頭を下げる姿も見せた。他に出場種目はなく、北京五輪の戦いを終えた。

(THE ANSWER編集部)