スズキ新型「アルトワークス」はいつ出る? 新型「アルト」 MT仕様なし!? 新旧で何が変わったのか

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新型アルト発表! でも5速MTはナシ! ではアルトワークスは?

 スズキは、2021年12月10日に9代目となる新型「アルト」を発表し、同月22日より国内で発売することをアナウンスしています。
 
 2014年に登場した先代となる8代目とはどのような違いがあるのでしょうか。

先代をベースに登場した「アルトワークス」の5速MT。新型アルトではMTの設定はないが、、アルトワークスはどうなる?

 1979年5月に当時としても破格な47万円で発売された初代アルト。その後、現在に至るまで42年にわたりラインナップされ、国内累計販売台数は約526万台を記録しています。

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 では、今回9代目となった新型アルトと8代目の先代アルトにはどのような違いがあるのでしょうか。

 先代とのサイズ比では、全高が1475mmから1525mm拡大したことで室内高も1215mmから1260mmとなり、ヘッドクリアランスに余裕も増しています。

 先代アルトのデザイン面では、エクステリアの質感とプロポーションにこだわったほか、インテリアはデザイン性と機能性を両立させています。

 さらに、室内空間は、ロングホイールベース化により当時のクラストップとなる室内長を確保していました。

 対して、新型アルトは、8代目アルトの特徴でもあった角ばり感がなくなり丸みを強調。

 さらに、フロントグリルの形状が変更されたほか、LEDヘッドライトと一体感のあるメッキバンパーガーニッシュを採用しました。

 リアコンビネーションランプは位置が変更され、リアバンパー下部からリアの中央左右部に移動されています。

 インテリアは、ネイビーカラーのアクセントやデニム調シートにより、上質かつ親しみやすい空間となりました。

 また、機能面で新型アルトはスズキ国内初となる7インチディスプレイオーディオを採用。スマホやヘッドアップディスプレイとの連携することでよりドライバビリティを向上させました。

 安全面では予防安全技術「スズキセーフティサポート」を全車標準し、夜間の歩行者に対応するステレオカメラ式の「レーダーブレーキサポート[衝突被害軽減ブレーキ]」をはじめとする先進の安全技術を搭載しています。

 新型アルトのデザインや機能について、スズキの販売店は次のように話しています。

「ティザーサイトが公開されて以降、お客さまから多くのお問合せを頂いています。

 デザインに関しては、一見では分かりづらいというお声を頂きますが、既存オーナー様からは柔らかくなった印象だという声が聞かれます。

 また、機能面や安全面に関してはほとんど面で最新のものが搭載されたこともあり、お客さまからは好評です」

新型アルトはMT廃止で、アルトワークスはどうなる?

 先代アルトは、新たに開発したプラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を初めて採用し、徹底した軽量化の取り組みにより60kgの軽量化を達成。

 対して、新型アルトではハーテクトを継続して採用しつつも、バックドア、センターピラー、サイドドアでそれぞれ環状構造を形成する「環状骨格構造」とすることで、ボディ全体の剛性を向上。

 さらに、ボディのルーフパネルとルーフメンバーの接合部に高減衰マスチックシーラーを採用することでこもり音や雨音を低減しています。

 パワートレインは、先代アルトに「0.66L DOHC」「0.66L DOHC 吸排気VVT」「0.66L DOHC 吸排気VVT(エネチャージ)」という3種類にそれぞれCVT/5AGS/5速MTのトランスミッションが組み合わせられています。

 なお、カタログ燃費(JC08モード)は、25.2km/Lから37.0km/Lを実現しました。

 一方の新型アルトは、「0.66L DOHC(エネチャージ)」と「0.66L DOHC 吸排気VVT(マイルドハイブリッド)」の2種類となり、全車CVTに置き換わっています。

 カタログ燃費は、JC08モードで28.7km/Lから33.1km/L、WLTCモードで23.5km/Lから27.7km/Lです。

 MTの設定が無いことについて、スズキは「8代目のMT比率が低いことなどが理由」と話しています。

マイルドハイブリッドを初採用する新型「アルト」はSNSでは好評する声も多いが、MT廃止に落胆する声も見受けられる

 グレード展開は、先代アルト(2014年時点)が「F」「L」「S」「X」の全4種類となり、価格は84万7800円から122万9040円でした。

 新型アルトのグレードは、「A」「L」「HYBRID S」「HYBRID X」の全4種類となり、価格は94万3800円から137万9400円となっています。

 また、SNSなどではアルトワークスの登場を期待する声が出ていますが、MT仕様が設定されないこともあり、「アルトワークスは出ないのか」という意見が見受けられます。前出とは別のスズキ販売店では次のように話しています。

「アルトワークスが登場するかについては、メーカーから何も情報はありません。おそらくMTからCVTに変わっていることもあり、登場したとしてもだいぶ先になるのではないでしょうか」

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 新型アルトに関してSNSでも好評な声が多いなか、一部ユーザーからは「MT廃止」や「アルトワークス登場の可能性が低い」ことにより落胆の声も出ているようです。