『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でジェームズ・ボンド卒業! - ダニエル・クレイグ
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 映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』をもってシリーズからの卒業を発表しているダニエル・クレイグが、次期ジェームズ・ボンドも男性であるべきだと Radio Times に自身の考えを語った。

 近年は多様性が重視されるようになり、オリジナルとは性別や人種を変えた映画が制作されるようになっている。ボンドを女性が演じる可能性についてもしばしば取り沙汰されてきた。この件についての意見を聞かれたダニエルは「それに対する答えはシンプルだ。女性と有色人種の俳優たちには、単によりよい役があるべきなんだ。ジェームズ・ボンドと同様にいい役で女性のための役があるはずなのに、なぜ女性がジェームズ・ボンドを演じる必要があるんだ?」ときっぱり。もともと男性として書かれたボンドを女性に変えるのではなく、女性のための同様に素晴らしい役柄が作られるべきだと訴えた。

 『007』シリーズのプロデューサーであるバーバラ・ブロッコリも昨年、「ジェームズ・ボンドはどの人種にも当てはまりますが、彼は男性なのです」と次期ボンドについてVarietyにコメント。「男性キャラクターを女性に演じてもらうことに、そこまで興味がありません。女性はもっと奥深い存在なのです。わたしたちは、新しい女性キャラクターを生み出すべきだと思うんです」とダニエルと同様の考えを明かしていた。

 『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は10月1日に日本公開。『007/カジノ・ロワイヤル』から15年にわたってボンドを演じてきたダニエルの集大成として、ベン・ウィショー、ナオミ・ハリス、レイフ・ファインズ、ロリー・キニア、レア・セドゥ、ジェフリー・ライト、クリストフ・ヴァルツらおなじみのキャストも出演。新たな悪役はオスカー俳優ラミ・マレックが務めた。(編集部・市川遥)