豪州に惨敗の中国が侮れない理由。不気味な帰化組の存在は?【W杯最終予選】
その後ろに構える最終ラインが乱れると、タガートから戻しのボールを受けたセンターバックのハリー・サウターが、センターバックのギャップを突くアワー・メイビルにロングパス。1対1のシュートはGKイェン・ジュンリンが弾くも、前に戻っていたタガートがこぼれ球を拾い、浮き球のクロス。これをメイビルが押し込んだ。これでより攻撃的に行かざるを得なくなった中国だが、守備面の不安定さをさらに露呈させる形で失点を重ねることになった。結果は0-3だった。
そのパフォーマンスだけを見たら、国内で1週間、さらに試合が行なわれたカタールに入ってからの1週間で何を準備してきたのかということになる。オーストラリアは2日しか練習ができなかったのだから、なおさらだ。しかし、そのまま日本戦も低調なパフォーマンスになると見るのはやや早計だろう。1つは中国が同じカタール、しかもハリファ国際スタジアムで引き続き戦えること、もう1つは日本とオーストラリアのスタイルの違いだ。
オーストラリアはグラハム・アーノルド監督がいわゆるポジショナルプレーをベースに、幅を意識しながら立ち位置を変えてくる。まさに先制点のシーンは3トップ中央のタガートが中盤に引き、代わりにウイングのメイビルが中央に移動、左サイドバックのアジズ・ベヒッチがウイングの位置まで上がっていた。こうした変形をいくつも持っており、中国は4-1-4-1を流れの中で動かさざるを得ずに、結果としてスペースを与えてしまっていたのだ。
