日本では韓国の話題となると「対立」ばかりが注目を集めがちだ。韓国は反日感情が強いと言われるが、実は韓国人が最も嫌いな国は「日本ではない」のだという。中国メディアはこのほど、韓国の若者は日本以上に「中国を嫌っている」と紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本では韓国の話題となると「対立」ばかりが注目を集めがちだ。韓国は反日感情が強いと言われるが、実は韓国人が最も嫌いな国は「日本ではない」のだという。中国メディアの網易はこのほど、韓国の若者は日本以上に「中国を嫌っている」と紹介する記事を掲載した。

 記事は、韓国の国民日報が行った世論調査の結果について紹介した。この調査は、2021年6月に約1000人の韓国人男女を対象に、日本、米国、中国、北朝鮮に対する印象について尋ねたオンラインアンケートだ。これによると、中国が嫌いな人の割合が、日本を嫌いな人の割合を超えたという。

 具体的には、日本が嫌いと答えたのは31.2%だったが、MZ世代(1981年から2012年の間に生まれた世代)では22.8%で、若者ほど日本が嫌いな人は少ない傾向にあった。しかし、中国が嫌いと答えた人は51.7%となり、MZ世代は60.3%で、若い世代ほど中国を嫌っていたと伝えた。

 この理由について記事は、2020年11月ころから始まった中国韓国との間の「キムチの起源をめぐる論争」が関係していると分析するアナリストがいると紹介した。

 韓国の若者は日本以上に「中国を嫌っている」という調査結果に対し、中国のネットユーザーからは「中国を嫌っているのは韓国だけではない。西洋諸国はみんな中国が嫌い」、「韓国中国を嫌う国の1位ではない。1位はベトナムで、次はインドだと思う」などのコメントが寄せられた。

 韓国は2015年ごろまで中国と極めて良好な関係を築いていたが、終末高高度防衛ミサイルの配備をめぐって関係が冷え込んで以降は関係を修復できていない。また、中国韓国は経済的に相互補完の関係にあったが、中国が技術力を急激に高めたことで韓国製品と中国製品が競合となる分野も増えており、こうした関係の変化が韓国の若い世代の中国に対する感情の変化につながっているのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)