おしゃれな国として世界でも注目されている日本。ではファッションに敏感な日本人は、日本以外のどこの国を参考にしているのでしょうか? フリマアプリの楽天「ラクマ」が行った調査によると、日本人がファッションの参考にしている国は、男性は全世代で「アメリカ」と判明。

一方女性は、年代によって差があることが明らかに。安くて気軽に買える「韓国」も人気だけど、年代が上がると信頼できるブランドが多いヨーロッパのファッションにも注目が!? 今回はファッションの傾向についてまとめてみました。

10〜40代と60代以上は「韓国」、50代は「フランス」が人気

各年代の女性にファッションの参考にしている国を聞いたところ、「韓国」と答えた人が圧倒的に多く、10代では77.3%、20代では56.7%、30代では36.4%、40代以降も2割以上が「韓国」ファッションに注目していることが判明。50代を除いて、断トツの1位であることがわかりました。一方、50代のみ「フランス」が23.5%で1位に。ブランド力がある「フランス」は年代が上の世代には根強い人気のようです。

ちなみに昨年の調査では40代と60代以上も「フランス」が1位だったことから、今年はややヨーロッパブランド離れが目立つ結果に。コロナ禍で海外旅行に行けなかったり、買い控えをした人が多かったからかもしれません。徐々に年代が上の世代にも気軽に買える「韓国ファッション」が浸透してきていることがわかります。

30代からは、ヨーロッパのファッションに注目する女性の割合が増加

男性が注目する海外ファッションは「アメリカ」

男性は圧倒的に「アメリカ」ファッションが人気で、20〜30代と60代以上の男性が特に支持していることが判明。また10代、20代の2位は「韓国」がランクインするものの、30代〜60代以上では2位が「イタリア」となり、年代が上がるにつれてイタリアファッションの支持者が増えることがわかりました。

20代から徐々にヨーロッパブランドが浸透していく傾向に

ではなぜそれぞれの国のファッションが人気なのでしょう。そしてどのようにその国のファッション情報を得ているのでしょう。

韓国ファッションは安さ、ヨーロッパファッションはブランド力

各国のファッションに注目する理由について尋ねたところ、韓国ファッションについては6割以上が「安くて気軽に買える」を挙げ、4割近い人が「その国のタレント・アーティスト・著名人が好きだから」と答えていることが明らかに。K-POPや韓国ドラマなどの影響が表れていることがわかります。

フランスやイタリアについては「信頼できるブランドがあるから」を挙げている人が4〜5割で最も多く、イギリスは「その国の伝統的な文化が好きだから」が約5割で最多。男性で圧倒的に人気だったアメリカは「自分らしさを表現できるから」を挙げる人が最も多い結果になりました。

韓国、スペイン、中国はコスパに注目する人が多い結果に

<<各国の人気ブランド例>>
■アメリカ■コーチ、ラルフ ローレン、ケイト・スペード ニューヨーク、マイケル・コース、トリー バーチ、レスポートサック、マーク ジェイコブス、ティファニー、カルバンクラインなど
■フランス■ルイ・ヴィトン、エルメス、カルティエ、シャネル、 クリスチャン・ディオール、クロエ、ジバンシー、セリーヌ、クリスチャン ルブタン、ロンシャン、アニエスベー など
■イタリア■ブルガリ、フェンディ、グッチ、プラダ、サルヴァトーレ フェラガモ、トッズ、ドルチェ&ガッバーナ、ボッテガ・ヴェネタ、マックス マーラ、ディーゼル など
■スペイン■ザラ、ベルシュカ、カンペール、デシグアル など
■イギリス■バーバリー、ヴィヴィアン・ウエストウッド、ステラ マッカートニー、フレッドペリー、ポールスミス、アレキサンダー マックイーン など

韓国・アメリカ情報は「Instagram」、フランス・イタリア情報は「雑誌」から

では、それぞれの国のファッション情報はどのように知り、参考にしているのでしょう。韓国、アメリカ、イギリス、中国などは「Instagram」という意見が最も多く、フランスやイタリアは「雑誌」が最多。スペインは直接お目当てのブランドを調べる「ブランドサイト」という人が多いことがわかりました。ちなみに「スペイン」を選んだ人が最も見ているブランドは「ZARA」でした。

海外トレンドのアイテムが手軽に買えるH&M(アメリカ)やZARA(スペイン)は幅広い年代から人気

最近は日本に進出してきている海外ブランドも多く、改めて日ごろから何気なく海外ブランドに触れる機会が多いことに気づくでしょう。今は海外旅行に行けない時期なので、SNSやWebサイトを通じて自分のお気に入りブランドを見つけてみるのも楽しいかもしれません。

【調査概要】
調査エリア: 全国
調査対象者: 楽天「ラクマ」ユーザー
回収サンプルサイズ: 5,124サンプル(女性 3,896サンプル、男性 1,228サンプル)
調査期間: 2021年7月1日(木)から7月2日(金)
調査実施機関: 楽天「ラクマ」