【イタすぎるセレブ達】英王室伝統の洗礼着 女王のドレスメーカーが苦悩の末紅茶で染めて完全再現
このドレスは毎回洗礼式で使用後に天然水で手洗いし、暗室で保管するのがプロトコールであった。2004年、エドワード王子夫妻の第1子レディ・ルイーズ・ウィンザーの洗礼後、この163年間もの歴史を持つ洗礼着は非常に脆くなっており、再度の使用に耐えうるか不安が残る状態であった。そこでエリザベス女王はこのガウンの「引退」を決断し、ヴィクトリア女王の治世より受け継がれてきた洗礼着の正確なレプリカが作られることとなった。
非情に繊細なレースと高級シルクがたっぷりと使われた、ため息の出るような美しさのガウンであるが、当然経年により彩りに変化が見えてきていた。その色合いを正確に再現することもエリザベス女王の特命を受け、レプリカ制作にあたったドレスメーカーのアンジェラ・ケリー氏(Angela Kelly)とその同僚バーバラ・バックフィールド氏(Barbra Buckfield)の使命でもあった。
アンジェラ氏は自身の著書『The Other Side of the Coin: The Queen, the Dresser and the Wardrobe』の中で、こう綴っている。
「確実に本物に見えるよう、ヨークシャーティーで染めたのです。(みなさんご存じの一番濃い紅茶ですね)」
「レースの部材それぞれを小さなボウルに入れ、ティーバッグと冷たい水でボウルを満たし、5分ほど置いておきました。完璧な色合いを出せるまで定期的にチェックしながらね。」
「洗礼着制作の各ステップで、エリザベス女王に進捗をご覧いただいていました。最初は胴着、そして次は胴着に縫い付けられる袖、ペチコート付きのスカート、そして最後に完成形のガウンをと順にご覧いただきました。エリザベス女王は、ガウンの制作過程に非常にご興味が湧いていらっしゃったようです。着手から完成までおよそ9か月を要しました。」
