[Photoshopド定番チュートリアル]
アルミバルーン風の文字を作る

Photoshopで作る定番グラフィックの制作工程を一からご紹介。今回はアルミバルーン風のグラフィックを紹介します。

使用する機能:「ベベルとエンボス」「カラーオーバーレイ」

≫この連載の記事一覧

【目次】
1.ベースとなる文字を配置する
2.ベベルとエンボスで文字に立体感を与える
3.バルーンの質感と色を着ける
4.文字の背面を白く塗りつぶして仕上げる

1.ベースとなる文字を配置する

まずはベースになる文字を配置する。

新規ファイルを開いて横書き文字ツールを選んだら、元になる文字(ここでは「A」)を入力し、仕上がりイメージに合わせて文字パネルでフォントやフォントサイズを設定しておく(図1)。


図1

2.ベベルとエンボスで文字に立体感を与える

レイヤーパネルで文字のレイヤーを選択し、レイヤーメニュー→“レイヤースタイル”→“ベベルとエンボス...”を選択。

[スタイル:エンボス]、[テクニック:シゼルソフト]、[深さ:344%]、[サイズ:27px]、[ソフト:1px]、[角度:45°]、[光沢輪郭:リング-二重]に変更し、[ハイライトのモード]と[シャドウのモード]をそれぞれ[不透明度:100%]に設定したら[OK]をクリックして適用する(図2)。

これで文字にメタリックな質感と立体感を与えられる(図3)。


図2


図3。文字に立体感がつく

次に、レイヤーメニュー→“スマートオブジェクト”→“スマートオブジェクトに変換”を実行したあと、レイヤーメニュー→“レイヤースタイル”→“ベベルとエンボス...”を選択。

[スタイル:ベベル(内側)]、[テクニック:シゼルハード]、[深さ:200%]、[方向:下へ]、[サイズ:21px]、[ソフト:0px]、[角度:45°]、[光沢輪郭:リング-二重]に変更し、[ハイライトのモード]を[不透明度:100%]、[シャドウのモード]を[シャドウのカラー:ダークグレー]、[不透明度:100%]に設定したら[OK]をクリックして適用する(図4)。

文字のエッジのメタリックな質感がさらに際立っているのがわかるはずだ(図5)。


図4。ここでは、[シャドウのカラー]は[R:76、G:76、B:76]に設定している


図5。文字の立体感や質感が際立つ

3.バルーンの質感と色を着ける

再び、レイヤーメニュー→“スマートオブジェクト”→“スマートオブジェクトに変換”を実行したあと、レイヤーメニュー→“レイヤースタイル”→“ベベルとエンボス...”を選択。

[スタイル:ベベル(内側)]、[テクニック:滑らかに]、[深さ:280%]、[方向:下へ]、[サイズ:46px]、[ソフト:0px]、[角度:45°]、[光沢輪郭:リング-二重]に変更し、[ハイライトのモード]を[不透明度:100%]、[シャドウのモード]を[シャドウのカラー:ダークグレー]、[不透明度:100%]に設定する(図6)。


図6。ここでは、[シャドウのカラー]は[R:76、G:76、B:76]に設定している

続いて、レイヤースタイルの[カラーオーバーレイ]を選択し、[描画モード:スクリーン]、[オーバーレイのカラー]を青に変更したら[OK]をクリックして適用する(図7)。

これでバルーン風の文字が表現できる(図8)。


図7


図8。滑らかな立体感と色がつき、アルミバルーン風になる

4.文字の背面を白く塗りつぶして仕上げる

自動選択ツールでShiftキーを押しながら文字以外の部分をクリックしてすべて選択したあと、選択範囲メニュー→“選択範囲を反転”を実行(図9)。


図9。文字の輪郭に沿って選択範囲を作成する

新規レイヤーを作成し、レイヤーパネルで文字のレイヤーの背面に移動したら、編集メニュー→“塗りつぶし...”を[内容:ホワイト]で実行して選択範囲内を白く塗りつぶす(図10)。


図10。この時点のレイヤーの状態

続いてレイヤーパネルで文字のレイヤーを選択したあと、レイヤーメニュー→“下のレイヤーと結合”を実行(図11)。


図11。この時点のレイヤーの状態。文字のレイヤーと白く塗りつぶしたレイヤーを結合する

ここでは、さらに背景パターンやドロップシャドウ、他の文字要素などを加えて完成とした(図12)。


図12。完成したアルミバルーン風の文字

●作例制作:マルミヤン ●編集:山口優

Photoshopド定番チュートリアル
≫この連載の記事一覧