入れ歯、ウィッグ、メイクでばっちり決めた女性(画像は『Mirror 2021年6月16日付「‘I have fake teeth and wear lots of make-up - people call me a catfish but I don’t care’」(Image: princxssglitterhead/TIKTOK)』のスクリーンショット)

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自らのことを“歯のないプリンセス(Toothless Princess)”と呼ぶ、36歳の女性が注目されている。女性は総入れ歯、ウィッグ、そしてメイクを駆使してSNSにビフォーアフターを投稿しており、その飾らない人柄や大胆な手法で多くの人に元気を与えている。『New York Post』『Mirror』などが伝えた。

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米ニューヨーク在住の自称メイクアップアーティスト、アリーシャさん(Alicia)は4人の娘の出産後、34歳にして全ての歯を失った。

最初の歯が抜けたのは長女のケイティーさん(Katie)を出産した21歳の時で、上の糸切り歯が欠け、1週間後にもう一方の糸切り歯が歯茎のラインで折れてしまったという。

アリーシャさんは「18歳までは虫歯とは無縁だったの。でも妊娠中はしっかりと食事を摂らず、生活も乱れていたわ。そして虫歯ができ始め、口内環境が急激に悪化したのね。でも歯医者が嫌いでお金もなく、最低限の治療以外は先延ばしにしたのよ。2人目の妊娠後はさらに多くの歯を失ったわ」と当時を振り返る。

アリーシャさんはその後、1万ドル(約109万円)をかけて毎週1回、1年間ずっと歯科医院に通い続け、ボロボロになった歯を治療した。しかし28歳で3人目、30歳で4人目を出産し、34歳で全ての歯を失った。

アリーシャさんは出産後の治療について、このように述べている。

「結局残っていた歯を全部抜いて、顎の骨にインプラントを埋め込み、総入れ歯を小さなフックに装着できるような治療を受けたのよ。上の歯に9600ドル(約105万円)、下の歯に7300ドル(約80万円)もかかったわ。それは人生の中で最も怖い経験だったけど、私にとっては最高の決断だったの。」

そしてここから彼女の快進撃が始まった。アリーシャさんはSNSで入れ歯もメイクもしていない素の姿を堂々と晒し、入れ歯にした経緯や悩みなどを包み隠さず語った。またボトックスによる片頭痛治療をしていることや豊胸手術をしたことなども明かし、メイク、入れ歯、かつらなどを上手に使って変身するビフォーアフター動画を多数投稿してきたのだった。そんなアリーシャさんの動画を楽しみしている人も多く、現在TikTokのフォロワーは140万人を超えている。

アリーシャさんには「あなたの前向きなところが大好きよ!」「インスパイアされるわ」「元気をもらう」「大爆笑」といったポジティブなコメントのほか、「全てフェイク?」「女性ってこんなに変われるの?」「女性との最初のデートはプールや海にしようと思う」「ある意味怖い」「これは違法だろう」「犯罪だ」といった声もあがっているが、当人はこう語っている。

「批判は気にしないの。きりがないからね。もし入れ歯にしていなかったら動画を投稿することもなかったと思えば、なんでもプラスに考えられるでしょう。自分にとって最善の選択をして、前向きに生きることこそ大切なことよ!」

画像は『Mirror 2021年6月16日付「‘I have fake teeth and wear lots of make-up - people call me a catfish but I don’t care’」(Image: princxssglitterhead/TIKTOK)』『princessglitterhead 2021年4月23日付「Answer to @kelmar1970 YES!!!」、2021年6月7日付「Omg who invited her」、2021年6月11日付「THANK YOU FOR ONE MILLION」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)