Googleが開発を進めている「Android」「Chrome OS」に続く第3のOS「Fuchsia」が、2021年5月24日にGoogle製スマートホームデバイス「Nest Hub」に向けて配信開始されたことが明らかになりました。

Google is releasing Fuchsia OS, starting w/ 1st-gen Nest Hub - 9to5Google

https://9to5google.com/2021/05/25/google-releases-fuchsia-os-nest-hub/

新たに配信された「Fuchsia」は、Linuxカーネルをベースに開発されているAndroidやChrome OSと異なり、独自開発のカーネル「Magenta」をベースに開発されています。報道機関によってFuchsiaの開発が確認されたのは2016年のことで、2017年にはスマートフォンやタブレットにおけるFuchsiaのUIが報じられ、2018年にはGoogle Pixelbookへのインストールが可能になったものの、2021年度の年次開発者向け会議「Google I/O 2021」ですら言及されることはありませんでした。

Googleの新OS「Fuchsia」がPixelbookにインストール可能に、ただしまだ不具合多数 - GIGAZINE



そして2021年5月25日、Google関連ニュースサイト9to5Googleが、「OSを『CastOS』からFuchsiaに置き換えるアップデート」の配信が第1世代Nest Hub(旧称:Google Home Hub)に対して始まったことを報じました。また、Fuchsiaの開発者であるChris McKillop氏のツイートから、第1世代Nest HubへのFuchsiaの配信は、2021年5月24日に始まったことも判明。一方、公式Blogなどからの正式な発表は報道時点では存在していません。





9to5Googleによると、Fuchsiaで動作する第1世代Nest Hubの使用感は、旧来のCastOSのモノと変化していないとのこと。これは、複数のプラットフォームへの一貫したアプリケーションの提供を実現する「Flutter」によって実現されていると、9to5Googleは解説しています。



また、9to5Googleは「Fuchsiaは、デスクトップとモバイル端末の両方で動作するように設計されており、Androidアプリを実行可能です。今回の第1世代Nest Hubへの対応は、Fuchsiaの出発点になる可能性があります」と述べ、Fuchsiaがさまざまなデバイスに対応することに期待を寄せています。