20年5月にオンライン形式で開かれたWHO総会で文大統領は青瓦台(大統領府)の執務室から演説を行った(青瓦台提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

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【ソウル聯合ニュース】24日から開かれる世界保健機関(WHO)の年次総会に台湾が出席することを巡り、米国が参加支持を訴える一方、中国が反対姿勢を示していることに関連し、韓国外交部の当局者は20日、記者団に対し、「われわれは基本的にパンデミック(感染症の世界的な大流行)の状況では誰かを差別したり排除したりするよりは、できるだけ多くの行為者が参加することが重要であると強調している」とし、参加に肯定的な姿勢を示した。

 また台湾に限らず、ローマ教皇庁(バチカン)やそのほかの小国でも、WHOの加盟国でなくても、パンデミックなどの保健に関連した議題に関してはすべて参加することが重要という立場と説明した。

 WHOの年次総会は24日から6月1日までオンライン形式で開かれる。

 台湾は2009〜16年にオブザーバーとして年次総会に参加したが、中国の反発により17年以降参加していない。

 米国は7日、台湾をオブザーバーとして招待するようWHOに要請。今月の初めに英国で行われた主要7カ国(G7)外相会合で採択された共同声明には、台湾のWHO年次総会参加を支持する内容を盛り込んだ。

 オブザーバーとしての参加はWHO事務局長の招待、または加盟国による決議があれば可能だが、今年も中国の反対などにより不透明な状況だ。