一部だけごっそり無くなってしまった4歳児の髪(画像は『Metro 2021年5月11日付「Mum removes son, 4, from school after he hacks off hair while alone in toilet」(Picture: MEN Media)』のスクリーンショット)

写真拡大

4歳の息子が通う学校から呼び出しを受けた母親が学校に駆けつけると、そこには頭頂部にかけて髪が5センチほど無くなってしまった息子の姿があった。「泣きそうだった」と心境を明かす母親だが、実はこの事件は今回が5度目になるという。学校側の対応や責任に強い不信感を覚えた母親は、怒りをあらわにしている。『Mirror』などが伝えた。

【この記事の他の写真を見る】

英キングストン・アポン・ハル在住のモリー・トーマスさん(Mollie Thomas)は、4歳の息子が通う小学校「Thorpepark Academy」の校長からの電話を受けた。

「息子さんが“また”自分で髪の毛を切ってしまいました。覚悟していらしてください。」

意味ありげな言葉に不安を覚えたモリーさんが学校に駆けつけると、前髪から頭頂部にかけて髪の毛が無くなった息子の姿がそこにはあった。

衝撃的な息子の姿に「本当に信じられなくて言葉を失い、泣きそうだった」と話すモリーさんだが、校長の電話から推測できるように今回が初めてのことではなかった。昨年の9月から始まり、実に5回目の悲劇だという。

モリーさんは、担任に向かって「あなたが息子を放置したせいでこれまでに何回息子が髪を切ってしまったのか、校長には伝えるでしょうね?」と声を荒らげたそうだ。

「担任や校長は児童らに当時の状況を聞いて調査をしているって言うけど、4〜5歳の子たちですからはっきりしないですよね。その場にいた子たちは、息子がはさみを持ってトイレに行ったと言っています。」

「そのはさみで息子が喉を切ってケガをしていたかもしれないし、他の子たちを傷つけていた可能性だってあるんです。」

はさみを使って自分で切ったというよりも剃り落としたような男の子の頭髪は修復不可能で、モリーさんは涙をのんで息子の髪の毛を全て剃り落としたという。

同小学校は「自立して遊ぶ」という校風を掲げているが、過去に2回息子が髪を切ってしまった後にモリーさんは「1人ではさみを持たせないように」と学校側に頼んでいた。

「学校側からは『それでは自立した学びにならない』と言われましたが、それでもいいと伝えたんです。しかし学校側はこの件について深刻に捉えている様子はありませんでした。髪が無くなった息子を迎えに行った時、謝罪の言葉すらなかったんですよ。」

「もし私が息子をあの髪の状態で学校に連れて行ったら、何があったのか聞かれるでしょうし、保護監督責任にも問われると思います。それが逆の立場になると謝罪も無いのはおかしい話です。」

「これで5度目ですよ? 『Ofsted(イギリス教育水準局)』に連絡し、今は息子を学校に通わせていません。」

今回モリーさんの主張が話題となり、学校側はウェブサイトにて声明を発表した。

「今回の件に関しまして、ご家族や児童の皆さんにご心配をおかけしてしまい申し訳ありません。」

「多くの学校と同様に、私たちは児童が使用できる様々な物を用意しています。はさみも含め、日常的にそれらの安全な使い方を教えていますし、はさみは年齢に適した物を使っています。」

「今回の件を受け、改めて児童たちにはさみの安全な使い方を教え、はさみを使って髪を切っていいのは美容師か大人だけだということも強調して伝えています。」

なおこのニュースを知った人からは、以下のようなコメントがあがっている。

「母親が怒る気持ちも分かるけど、先生も児童全員に目を配るのは難しいよね」
「先生もトイレの中まではついて行けないよ」
「はさみじゃなくてバリカンで剃ったような感じだけど?」
「髪の毛が切れるくらい鋭利なはさみを4歳児に手渡すのは早いと思う」

画像は『Metro 2021年5月11日付「Mum removes son, 4, from school after he hacks off hair while alone in toilet」(Picture: MEN Media)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)