Python最新版公開、3.8系は最後の定期メンテリリース - 3.9系へ移行検討を

Python Software Foundationは5月3日(米国時間)、「Python Insider: Python 3.8.10, 3.9.5, and 3.10.0b1 are now available」において、「Python 3.8.10」「Python 3.9.5」「Python 3.10.0b1」の公開を伝えた。それぞれの主な特徴は次のとおり。

Python 3.8.10, 3.9.5, and 3.10.0b1 are now available

○Python 3.8.10

最後の定期メンテナンスリリースで、macOS Big SurおよびM1 Macへの対応が行われた。今後、Python 3.8系は脆弱性の修正のみが取り込まれるほか、提供は2024年10月までソースコードのスタイルで提供される。引き続き定期的なバグ修正を受け取るにはPython 3.9系へのアップグレードすることが望まれる。

○Python 3.9.5

最新のメジャー安定版リリースで、多くの新機能と最適化が含まれている。macOSを使っている場合、可能な限りuniversal2バイナリインストーラの使用を推奨。

○Python 3.10 Beta

開発段階にあるPython 3.10系の最初のベータ版で、新機能のテスト、バグフィックスの確認、新機能のリリースをサポートするためなどの目的でコミュニティに対して提供されるバージョン。サードパーティはベータのフェーズで3.10をテストし、問題をできる限りバグトラッカーに報告することが推奨されている。なお、ベータ版はプレビューと位置づけられており、本番環境での使用は推奨されていない。