Windows 10に標準で組み込まれてきた「ペイント3D」が、2021年秋に予定されているバージョン21H2(別名「Sun Valley」)にてOSから切り離され、コンテキストメニューからも「ペイント3Dで編集する」が消えると伝えられています。

3Dで描画・編集する「ペイント3D」は、そうした作業に縁のないユーザーにとっては無用ながらも、画像ファイル上で右クリックすると「ペイント3Dで編集する」がコンテキストメニューに現れてしまいます。ほか標準の画像編集アプリ「ペイント」と間違えて起動したり、うっかり関連付けてしまったり、非常に邪魔だとの声もありました。

一応はアンインストールできるものの、削除後もコンテキストメニューには「ペイント3D」オプションが残り続けます。これを削除するためには、レジストリエディタで初心者には面倒な作業をする必要がありました。

しかしWindows情報に定評あるサイトWindows Latestによると、Windows 10 21H2では「ペイント3D」が(プリインストールではなくなって)Microsoftストアに移されるとともに、右クリックメニューおよび「ペイント」アプリ内からも「ペイント3Dで編集する」が削除されるとのこと。それと合わせて、同じく存在意義が疑われていた「3Dオブジェクト」フォルダも、ファイルエクスプローラーに表示されなくなると伝えられています(こちらはInsider Previewにて告知済み)。

マイクロソフトが新機能をOS標準に追加しながらも結局は分離してストア送りとしたことは、音声アシスタントCortanaという前例もあります。日常的に3Dオブジェクトを編集や描画する習慣が根づかないことはユーザー目線からは当たり前と思えそうですが、前のめりに未来をめざすMS開発者とは意識のズレがあったのかもしれません。

 

Source:Windows Latest