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FOMMはGREEN FUNDINGにてコンパクトEV「FOMM ONE」のプロジェクトを展開しています。先着3名限定で275万円にて販売中です。本記事では「FOMM ONE」に乗ってみたレポートをお伝えします。

本プロジェクトを実施するFOMMは神奈川県川崎のベンチャー企業で、電気自動車の企画・開発・製造・販売をしています。「FOMM ONE」(フォム ワン)自体は2019年からタイにて製造・販売を展開してきました。

「FOMM ONE」(フォム ワン)は日本の軽自動車規格に適合した4人乗りの小型電気自動車で、一度の満充電で走行距離166km、最高速度80km/hでの走行が可能です。加えて、CEV補助金(クリーンエネルギー自動車補助金)の認定車両として登録されているので、車両購入後に申請することで補助金を受けられます。

また、GREEN FUNDINGで展開しているモデルは日本展開記念として、セントラルロック、キーレスエントリー、シートヒーターのオプションが搭載されています。

▲こちらが「FOMM ONE」。全長2,585×全高1,550mmなので「本当に4人乗りなの?」と疑いたくなるほど超コンパクト。ちなみに販売車両には「Fomm」のロゴはありません

▲まずは気になる後部座席。2ドアなので、前方シートを倒して乗り込みます。

▲後部座席に座ると足元はこんな感じ。

前方シートの位置にもよりますが、筆者(170cm・男性)にはギリギリ許容範囲といったところ。荷物の収納スペースはないので、基本は前に二人乗りとし、後部座席に荷物を置くといった運用が現実的かもしれません。

▲前方の充電口。自宅のコンセントから(AC100/200V)充電が可能です

▲後方から。ナンバーの下部にはバッテリーがあります

▲運転席

「FOMM ONE」が持つユニークな特徴の一つがパドル式アクセル。上記写真には足元にブレーキペダルはありますが、アクセルペダルはありません。ハンドルの両端にあるパドル式アクセルを握ることで運転します。

▲このような形で運転。1つのパドルでも加速可能ですが、2つとも握り込むことで強い加速となります。

10分ほど試乗したところ、手元でのアクセル操作は違和感がありましたが、ある程度加速の要領がわかるとスムーズに操作できました。

最後の特徴的な機能として、「FOMM ONE」は対水害性能も有しています。道路冠水などの水害の際には水に浮き、移動ができるのです。ただし、対水害機能は保証対象外とのこと。一度浮上した後は、メンテナンスの必要があります。

軽自動車でありながら4人乗りを実現したEV「FOMM ONE」。サイズ的に乗車スペースの窮屈さから長時間移動は厳しいかもしれませんが、コンパクトな車体を生かした街乗り用途では十分に活用できそうなEVでしょう。