中華文化総会のフェイスブックページより

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(台北中央社)画家の奈良美智さんが台湾で初めて開く個展が台北市内で12日に開幕し、初の週末となった13、14日の2日間に計2000人近くが来場した。展覧会のグッズは13日までに現場、オンライン共に全て完売するほどの盛況となっている。奈良さんは12日、台湾のネットユーザーが会場外で撮影した長蛇の列の動画をツイッターで紹介し、「並んでもらって申し訳ないです!しかし、とても嬉しい !!!」と喜んだ。

主催する台湾の非政府組織(NGO)中華文化総会によれば、開幕当日の12日は午前11時までに約800人が列を作り、入場までに約3時間待ちとなった。このため同会はフェイスブックで、来場を見合わせるよう呼び掛けた。グッズ完売のため、会場内のグッズ売り場は14日から当面の間、休業する。商品が補充されるまでには約2〜3週間かかる予定だという。

個展では、奈良さんが台湾のために制作した新作「Hazy Humid Day」や海外初展示となる「Miss Moonlight」のほか、デッサンや立体作品など計53点が展示されている。東日本大震災に対する台湾の支援に感謝を示すのを目的として開かれ、入場は無料。

奈良美智特展」台北展は国立台北芸術大学関渡美術館で6月20日まで。台湾南部への巡回も決まっており、高雄市立美術館では7月10日から10月31日まで、台南市立美術館では11月9日から来年2月13日まで開かれる。

(葉冠吟/編集:名切千絵)