アエラ(2021年3月15日号)(朝日新聞出版)

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 今年、デビュー10周年を迎えたSexy Zone。3月8日発売の「アエラ」(2021年3月15日号)には、メンバーの中島健人さんと松島聡さんが登場。カラー3ページにわたって対談を掲載し、10年間を振り返るとともに、未来を語っている。

 また、この号の 表紙には、ロックバンド[Alexandros]が登場。デビュー10周年のメモリアルイヤーだったにもかかわらず、イベントやライブがすべて中止になった2020年を振り返り、音楽にかける思いを語っている。

画像は「アエラ」(2021年3月15日号)

 10年前に Sexy Zone がデビューしたとき、中島健人さん は17歳。松島聡さん は13歳。デビュー当時は「本当に子ども」だったという松島さんは、「ケンティー(中島健人)は本当に大変だったと思います」と10年前を振り返る。お兄さん役だった中島さんは、当時「前を向いて走って走って突っ切るしか、僕ら5人に残された道はないと思ってました」と告白した。それから10年、「みんな大人になり、結束力は今まで以上」と振り返る二人。これからについて、中島さんが「今後もさらに海外の人たちにも僕らの作品が届くといいなぁと思っています」と言えば、松島さんも「世界中を幸せにできるグループになりたいです」と話し、夢は大きく広がります。仲の良さや距離感が見て取れるツーショットも多数掲載している。

「家庭内ジェンダー問題」を特集

 巻頭特集は「家庭内ジェンダー問題」と題して、家庭内のジェンダー不平等問題を取り上げている。保育園から子どもが発熱したと突然の呼び出し。夫にお迎えに行けるかと問い合わせると「仕事だから無理」の一言で切り捨てられたという妻のため息から、記事は始まる。保育園に子どもを毎朝送っていくなど「協力的」な夫だが、妻が求めているのは育児への「協力」ではなく「当事者意識」だ。こういう夫婦、多いのではないだろうか。女性が不当に扱われたと感じるのは「家事分担の話し合い中」が「職場」を上回り、 仕事の機会を妨げているものは「組織内でのサポートが足りない」ことより「家庭内のサポートが足りない」ことだという意識調査も紹介している。 森喜朗氏の発言で注目されたジェンダー不平等は家庭内でこそ深刻。特集はこの実態を詳細に報じている。

 妻で芸人の大島美幸さんから「お前なんて森喜朗と一緒だよ―――!」と言われたという経験をコラムで赤裸々に吐露した 放送作家の鈴木おさむさん が、男性学の専門家、田中俊之さん と、男性の中にある 「森発言」的なものについて語り合う対談 も掲載。互いに未就学児を持つ父親の立場からも夫婦の問題を考えた。二人が最も大事だと語ったのは、夫婦間の分担割合以上にそれぞれの家庭での「納得」。そのために、フラットに話し合うことをすすめている。

 東日本大震災から10年。この10年間を見つめ直す 集中連載「震災10年」 は、この号に掲載する5回目が最終回。未曽有の原発事故により今も続く廃炉の現場は、課題が山積。取材を進めるうちに、東京電力は「廃炉終了の定義」を明確にしないまま、その作業を進めているという事実にたどり着いた。 この事実から改めて、「フクシマ」の未来を考えた。

書名:  アエラ(2021年3月15日号)
出版社名: 朝日新聞出版
出版年月日: 2021年3月 8日
定価: 本体364円+税


(BOOKウォッチ編集部)