会心のラウンドにプレー中も笑顔が多く見られた(撮影:GettyImages)

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<全米女子オープン 2日目◇11日◇チャンピオンズGC(米国テキサス州)◇サイプレスクリークコース(6731ヤード・パー71)、ジャックラビットコース(6558ヤード・パー71)>
初日を3アンダー・2位タイの好位置で終えた渋野日向子は、2日目に向けて「耐えに耐えまくるしかない」とコメントしていた。ところがこの日は、本人の予想を上回るプレーで「67」と4つスコアを伸ばし、2位に3打差をつけて単独トップに躍り出た。
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ラウンド後のインタビューでは、「上がって自分の順位を見たときに夢かなと思いました。今のうちに写真を撮っておきたい」と笑う。好プレーについては「天候が予報よりは風が吹かなかったり、雨も耐えてくれたので、回りきったことが良かったし、4つも伸ばせたかのが正直ビックリです」と振り返った。
スタートの1番パー5を皮切りに6つのバーディを奪った。ドライバーが安定し、アイアンでしっかりグリーンをキャッチし、パッティングのタッチも合っている。「ここまでショットがすごくいいのもあるんですけど、パッティングがここまでいいのは久しぶりで、自分の思ったところに打てる回数が増えている。バーディ6個も獲れたのも奇跡ですし、よくここまで頑張っているなと思います」とゴルフが噛み合った。
大会の公式会見ではこの日のプレーだけでなく、外国人記者からプライベートにも質問が及んだ。昨年の全英女子オープン優勝で自分の人生がどう変わったかと聞かれると、「一般人からすごい有名人になって…有名人になりましたね。自分でもすごくいい人ぶっている気がします」と笑う。さらに、「やっぱり日本ではマスクしていても気づかれることが多かったり、そうなりたくてゴルフを頑張っていると思うんですけど、自分が思っている以上にバレる」とこの1年ちょっとでの環境の変化を素直に語った。
昨年の全英女子オープンに続いて、海外メジャー2勝目を十分に狙える位置で週末を迎えることになる。「全英のようにうまくいくとは思っていないけど、あの頃とはまた違う感情ですし、ちょっとずつ大人になっていると思う。ゴルフの内容も自分で考えて、内容の濃いゴルフができている。去年の全英よりいいゴルフをしている」と渋野本人は自分の成長を感じている。
世界のトップ選手でも、全米女子オープンの厳しいセッティングのなかではアンダーパーは19人しかない。「あしたは私の天気予報によると、風が強いという予報だったので、あしたこそもっと耐えるゴルフが必要になると思う。この2日間で伸ばしたスコア、貯めたスコアを全部なくさないようにしたい」と週末に向けて渋野に油断はない。
最後に日本のファンにメッセージを求められると、「いま何時か分からないですけど、深夜で仕事もあるなかで、たくさん応援してくださってありがとうございます。まだ2日目終わってですが、一番上にいる奇跡、楽しんでいただけるとうれしいです。あと2日、応援よろしくお願いいたします」。笑顔のシブコ節で締めた。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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