ChromeやEdgeのタブを分割して一瞬で並べ替えられる拡張機能

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Google ChromeやMicrosoft Edgeは、タブに異なるWebページを表示できる。ただし、複数のタブを並べて表示するのは意外と面倒だ。

しかし、今回紹介する拡張機能「Tab Resize」を使えば、一瞬でタブを並べられる。株価チャートの比較など、ページを並べて比較するときなどに便利だ。


●「Tab Resize」でタブを並べ替える基本操作
Google Chromeは、複数のタブに異なるWebページを表示できる。タブをクリックすればページを切り替えられるが、複数のページを並べて表示するのは得意ではない。

タブをドラッグして引っ張り出し、独立したウィンドウにする。そして、ドラッグを繰り返してウィンドウサイズと位置を調整する。別のタブも同じようにドラッグして引っ張り出し……。

このような面倒な操作を省いて、一発できれいに並べられたら便利だろう。それができれば、たとえばオンライントレード中に、各タブに表示した株価チャートを一発で並べて比較するといったことも簡単にできる。

それを可能にするのが、Chromeの拡張機能「Tab Resize」だ。
なお、「Tab Resize」はMicrosoft Edgeでも利用できる。
したがって、以下の内容は、ChromeとEdgeの両方に当てはまる。

「Tab Resize」の基本的な使い方は、次のようになる。

1.タブを選択する。
2.ツールバーの「Tab Resize」のアイコンをクリックする。
3.表示されたパネルで分割方法を指定する。
4.選択したタブと、その右側以降にあるタブが指定した方法にしたがって分割される。

以下に実際の操作例を示したので、参考にしてほしい。


1.合計6つのタブを開いた状態で、左から2番目のタブを選択する。



2.「Tab Resize」のアイコンをクリックしてパネルを開いたら、[2×2]を選択する。



3.タブが分割されて、2×2の独立したウィンドウとして整列される。


この例の場合、分割は次のようになっている。現在のタブを起点として、左側にあるタブが1番目のウィンドウとなり、右方向に2番目、3番目、そして4番目のウィンドウに残りのタブがまとめて表示される。




また、タブを整列するショートカットキーも用意されている。

・[Ctrl]+[Shift]+[1]……現在のタブをフルスクリーン(1×1)で表示する。
・[Ctrl]+[Shift]+[2]……左右2分割で表示する。
・[Ctrl]+[Shift]+[4]……4分割で表示する。
・[Ctrl]+[Shift]+[Z]……直前の分割操作を取り消して元に戻す。


●独自の分割方法も設定できる
「Tab Resize」アイコンのクリックで表示されるパネルでは、開き方をカスタマイズすることもできる。

まず、[Empty Tab]をチェックすると、分割するタブが足りないとき、足りない分を空白のタブを作って補填する。
たとえば3つのタブがあり、左端のタブを選択した状態で[2×2]の分割をすると、4つ目のウィンドウは空白のタブになる。

[Single Tab]をチェックすると、タブを分割しないでウィンドウサイズだけを変更する。

[+]をクリックすると、新しい分割方法を追加できる。
縦横の分割数を指定する方法と、縦横の分割割合を指定する方法が用意されている。なお、「2×2」や「2×1」の選択肢は、右上の[×]をクリックすれば削除可能だ。

また、現在のタブを左側に寄せる場合は[Left Align]、右側に寄せる場合は[Right Align]を指定する。

さらに、マルチディスプレイを利用している場合は、どちらのディスプレイで分割するかも指定可能となっている。


「Tab Resize」のアイコンをクリックすると、設定用のパネルが表示される。



[+]をクリックすると独自の分割方法を作成できる。[Save]をクリックすると選択肢に追加できる。[Fixed]だと縦横の分割数を指定できる。



[Scaled]だと分割割合を指定できる。



新しい分割方法が追加された。



追加した分割方法を選択すると、その方法で分割される。


ChromeやEdgeでタブをたくさん開いて、情報が見づらくなっているなら、ぜひ試してみてほしい。気に入ったら、ショートカットキーを活用することで、さらにスピーディに並べられるようになるはずだ。

Tab Resize - split screen layouts


井上健語(フリーランスライター)