【前園真聖コラム】第324回「パナマ戦の攻撃陣3人に見えた特長と課題」
まず、試合としては10月と同じく、集合して最初の試合の前半ということであまりうまくいっていませんでした。狙い所でボールを奪えず攻めあぐねていましたが、後半になるとみんなの体も動き出して内容は改善されたと思います。
選手の中で突出していたのは遠藤航でした。10月に続いて安定したプレーぶりで、そのおかげで攻守ともに改善されていました。
まず三好はこのメンバーの中に入り、フル出場したということがまずよかったと思います。加えて、力みもなく、周りを見て仕掛け、飛び出していくという戦術眼の高さも見せてくれました。
森保一監督は最後の決定機を決めなければいけないと苦言を呈していましたが、それはそのとおりです。今後、アシストしたりゴールしたりという結果が出れば、常に招集される選手になるのではないでしょうか。
南野は、今回招集できなかった大迫勇也の代わりにトップに入りました。これまでの実績を見ると、大迫がいないときは南野を1トップで使うというのが自然な流れだと思います。ただ、本来の南野の良さは前の選手を追い越して飛び出していく動きです。
その特長に加え、代表ではポストプレーで中盤の選手を生かしながら、自らもボックスに入っていくプレーが必要になってくると思います。大迫が起用できない時には南野の1トップでのプレーが求められるはずだからです。
そして久保ですが、持ってるものを全て出したとは言えないでしょう。もっとできる選手です。ただ、PKを生んだシーンに象徴されるように、狭いスペースでもボールを受けられますし、もっと攻撃にアクセントを付けられるはずです。もっとも10月のプレーよりは大きく改善されており、調子を取り戻しているように見えました。
3人にとって、それぞれいい点も改善すべき点も見えた試合になったと思います。次のメキシコ戦ではどんなプレーを見せてくれるのか、楽しみにしています。
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1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。