森保一監督(提供:日本サッカー協会)

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9日のカメルーン戦は両チームとも久しぶりの試合ということで、固さが目立つ試合になりました。ただ、第316回の連載にも書いたとおり今回の2試合で最も大切なのは、新型コロナウイルスの影響下でしっかり国際試合を行うことです。日本の他の団体競技に先駆けてサッカーが代表戦を行うということの意味が一番ありますから、次のコートジボワール戦までしっかり安全にプレーしてほしいと思います。

一方でカメルーン戦では収穫があったことにも目を向けておくべきでしょう。まずカメルーンが日本の激しいプレスに適応して相手のシステムとかみ合わなくなったのに対して、打開策を打ち出せたのは良かったのではないでしょうか。

日本がワールドカップに出て、カメルーンのような強豪と対戦するときにはどうしてもイニシャティブを相手に握られてしまうはずです。そういうときに日本が柔軟に対応できないと勝利を収めることは出来ません。

カメルーン戦では後半から3バックへとシステムを変更したことで、日本は攻め手を見つけられるようになりました。こういうフレキシブルな戦いをすることが出来るというのを再確認できたのは良かったことでしょう。

また、久しぶりの代表ということでコンビネーションがうまくいかなかったため、どうしても個人の力に頼らざるを得なくなっていました。その中で後半から出てきた伊東純也がとてもよかったと思います。

身体能力で勝るカメルーンに対し、縦に抜くスピードで勝負して勝つことが出来たということで伊東は自信の能力の高さを示しました。今、日本では右足で右サイドを縦に突破できるという選手は他に見当たりません。伊東がどれくらいの力を持っているかわかったことは、今後のチーム作りには役立つはずです。

次のコートジボワール戦も厳しい戦いが予想できます。まずは全員無事に試合を終えること、そしてチームが少しでもいいから前に進んでほしいと思います。