日本代表は10月9日にカメルーンと、13日にコートジボワールとオランダで対戦します。昨年12月のE-1選手権は海外組を呼ばない若手中心のメンバーでしたから、ヨーロッパ組中心になると思われる今回のチームは、2019年11月19日のベネズエラ戦以来の集合になると思います。

本当なら、今年の東京五輪でU-23日本代表を鍛え、そこで成長した若手をトップチームに合流させてチームの底上げやレベルアップを図りたかったところでしょう。ですが現状はほぼ11カ月ぶりにやっとチームを構成できたという段階に留まります。

だけど今回の試合は「森保一監督のサッカーがどうか」「メンバーに誰が選ばれ誰が使われたか」「どんな戦術だったか」「勝敗はどうだったか」という点に注目すべきでしょうか? 僕はそういうことは二の次だと思います。

日本国内で各チームスポーツの代表チームの活動はなかなか始まっていません。その中でサッカーは日本代表チームを結成し、国際試合を行うということが大切なのです。

まだ新型コロナウイルスの影響が日常の生活に大きな影を落としている状況の中で、今年は活動できないかもしれないと思われていた日本代表が闘う姿を見せることで、僕は勇気や希望を与えられるのではないかと思います。日本代表は一歩前に進む。そこに今回の試合の大きな意義があります。

日本代表はもちろん勝つために試合をするでしょう。ですが相手のカメルーンやコートジボワールは強豪チームです。結果が伴わないかもしれません。それでもここで日本代表がプレーすることの方が大切で、逆に言えば日本代表は結果がどうあれ、見ている人たちに感動やパワーを与えられる試合をしなければいけません。

そして苦しいとき、スポーツの持つ力は人々に活力を与えるのだと証明してほしいと思います。10月の2試合はリモートマッチ(無観客試合)ですが、もしかしたらこれまで以上に多くの目が注がれる試合になるのではないかと思います。