退団が決定な香川。新天地はどこになるのか?(C) Getty Images

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 サラゴサに所属する香川真司は、スペイン2部では2人のみとなっている「EU圏外選手」の登録枠から漏れた。契約は来年6月まで残っているものの、事実上の構想外であり、退団は決定的となっている。

 地元紙『El Periodico de Aragon』は、29日の火曜日にクラブと香川側で重要なミーティングが行なわれ、残り1年分の年俸を3分割することで合意し、退団することになるだろうと報じた。

 これで、サラゴサとしては、元々このサムライ戦士を放出する最大の要因となっていた年俸負担が減り、サラリーキャップ制によって定められている上限額に余裕ができる。また、この31歳のMFの獲得を狙うクラブにとっても、財政的なリスクが少なくなるということだろう。
 
 新天地候補は、いずれもラ・リーガ2部のログロニェス、ラージョ・バジェカーノ、サバデルで、「MLS、トルコ、カタールへの移籍は望んでいない」と記事は伝えている。

 スペイン・メディア『Eldesmarque』のサラゴサ版も、「カガワはサラゴサに失望している」という見出しでこうした状況を伝え、サラリーの削減を求めたり、「EU圏外選手」の枠を他の選手に使用したりしたクラブの“仕打ち”を紹介。「最近のサラゴサで最もメディア的に注目された契約の悲しい終焉であり、カガワは新しい挑戦を求めて、裏口からクラブを出ていくことを余儀なくされた」と綴っている。

 スペインの移籍市場の締め切りは10月5日。現時点では国内の2部クラブへの移籍が有力だが、はたして香川は何色のシャツを着ることになるのか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部