iPhone 12(仮)発表は10月13日?から新12.9インチiPad Proは年末発売?まで。最新アップル噂まとめ
REUTERS

第4世代iPad Airの出荷開始日もいまだ不明ななか、次期フラッグシップiPhone 12(仮)シリーズがいつ発表されるかに注目が集まっています。そして実際に各モデルはどんな製品名となり、価格はおいくらなのか……?

iPhone 12(仮)発表は10月13日?から新12.9インチiPad Proは年末発売?まで、最新アップルの噂をまとめてお届けします。

AirPods Studio(仮)はU1チップ内蔵?ヘッドホンの左右を自動認識か

L0vetodream

アップル純正のBeatブランドではないオーバーイヤーヘッドホンAirPods Studio(仮)に、独自開発のU1チップが搭載されるとの噂です。

U1チップはUWB(超広帯域)技術を用いており、GPSの信号が届かない屋内でも10cm以内の高精度な位置検出を誇ります。しかし記事執筆時点での使い道は、iPhone 11シリーズのAirDropで「iPhoneを向けた相手がリストの一番上に表示される」ことだけ。

有名リーカー(未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)L0vetodream氏は「u1 for studio」と手短にツイート。それに「Internet of Everything(IoE/IoT=モノのインターネットの発展形)はU1から始まる」と謎かけのような言葉を続けています。

その解答編を同氏は中国語でツイート。まずAirPods Studio単体ではヘッドセットの左右を自動的に認識できるとのこと。ここ数か月来AirPods Studioの噂は複数伝えられてきましたが、ユーザーが左右ないし前後を逆に装着しても検出した上で適切にオーディオチャンネルを切り替えるとの説もありました。

さらにApple Watch Series 6でのU1チップ採用が、アップルの「距離と方向を測る」エコシステムの始まりという指摘です。噂の忘れ物防止タグAirTagにもU1チップ採用と見られていますが、タグは全てのアップル製品を橋渡しして、iOS 14の新機能と合わせてプライバシーを守りつつIoEを実現する要になるというわけです。

オフラインのMacさえ探せる「Find My」(日本名は「探す」)アプリも、アップル製品同士が暗号化された連絡をしあって、プライバシーを守りつつ広大な探し物ネットワークを構築するものと説明されていました。年内だけで数千万台が出荷されるとの予想もあるAirTagがそこに加われば、世界のなくし物は大幅に減るのかもしれません。

最小の5.4インチモデル、製品名は「iPhone 12 mini」のうわさ

「iPhone 12 mini」と書かれたアップル純正ケース用ステッカー写真が流出か

9to5Mac

今年のフラッグシップiPhone 12(仮)シリーズは3サイズ/4モデルが予想されていますが、それぞれの製品名はどうなるのか。それぞれ「iPhone 12 mini」「iPhone 12」「iPhone 12 Pro」「iPhone 12 Pro Max」になると、実績あるリーカーL0vetodream氏がつぶやいたという一報です。

これを従来の予想に当てはめると、5.4インチモデルがiPhone 12 mini、6.7インチモデルがiPhone 12 Pro Max、2つの6.1インチがiPhone 12とiPhone 12 Proになると思われます。ほか3モデルが前年のiPhone 11シリーズと同じ命名規則を引き継ぐなか、新たに最小サイズの「mini」が加わるかたちとなります。

その数日後、未発表のアップル純正シリコンケースに貼られたステッカーらしき画像が公開されました。こちらをTwitterに投稿したDuanRui氏は、第4世代iPad Airの発売前に本物らしきパンフレット写真をシェアしていた実績があります。

最小の5.4インチiPhone 12については、ダミーモデルを入手したという人物が「第2世代iPhone SEよりも幅が狭い」ことを示す写真を公開していました。最新のA14 Bionicを搭載しながら手のひらに収まるとすれば、初代SEファンにとって待望のデバイスとなりそうです。

今後のiPadやMacBookにミニLED採用が加速?より安価になるとの噂

新12.9インチiPad Proは2020年末発売、アップル初ミニLEDディスプレイ搭載の噂

Engadget Japan

アップルのインサイダー情報に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏は、以前6つのアップル製品にミニLEDディスプレイが採用されると予測しました。が、そこには10.2インチiPadや9.7インチiPad miniといった非ハイエンド製品も含まれており、コスト面で疑問視する声もありました。

その続報として、ミニLEDチップに新たな中国サプライヤーが加わり、競争が激化するため大幅なコストダウンを招いて今後のiPadやMacBookにミニLD採用が加速するとの新たな予測です。

ミニLEDとは液晶+バックライトLED構造はそのままに、バックライトの分割をより細かくした方式です。これとローカルディミング(部分駆動技術)と組み合わせて「画面が黒い部分だけバックライトを消灯」を可能とするもの。これによりコントラストやダイナミックレンジを有機EL並みに向上させつつ省電力も実現できる一方で、有機素材を含まないため焼き付きにも強い特性を備えています。

さらにKuo氏は別の研究ノートで、最初のミニLED搭載デバイスは12.9インチiPad Proになるとの見通しも述べています。そこにはアップルがミニLEDを高価な大型モデルを販促する新技術として、大々的に打ち出す可能性も指摘されています。

ちなみにアップル製品のなかでミニLEDを初採用した製品は、Mac Pro(2019)用のRetina 6Kディスプレイ「Pro Display XDR」でした。そこでは576個のLEDが使われていましたが、Kuo氏は「iPadおよびMacBookのハイエンドモデル」に1万個ものLEDが用いられると予想していました。

次期12.9インチiPad ProがミニLEDを搭載した上で2021年初めに登場するとの噂は、もはや定説ともなった感があります。先日発表された第4世代iPad Airは「Proのいいところ」を網羅しつつも、120HzのProMotion技術は搭載せず。それが「あえて」だとすれば、新型Proでは刷新されたディスプレイが強調される布石かもしれません。

iPhone 12(仮)発表はあと数日中?英大手キャリアのトップが発言

iPhone 12(仮)発表イベントは10月13日に? 23日発売の噂

Engadget Japan

イギリス最大手キャリアのCEOが、社内プレゼンテーションビデオにて「アップルの次の大きな発表、5G iPhone(iPhone 12シリーズの仮称)発表まで数日に迫っており、5Gの大きな後押しになるだろう」と発言したとの噂話です。そのビデオに短時間ながらアップル幹部のエディ・キュー氏が出演したことで、単なる言い間違えではない可能性が少し高まっているかたちです。

しかしiPhone 12シリーズの発売は「前年より数週間の遅れ」、つまり10月上旬以降となるのはアップルが公式に発表したこと。そしてアップル的に発表「だけ」で発売は後日というパターンは珍しくありませんが、1年で最大のイベントであるiPhone発表ともなれば何らかの予告があるはず。今週か来週に抜き打ちで……は考えにくいと見られていました。

そんな矢先、「発表イベントは10月13日」説が複数の情報筋から一斉に伝えられました。アップル関連情報サイトMacRumorsは「英国のキャリア会社の従業員」から、AppleInsiderは「オランダの携帯キャリアで働いていると自称する人」から。また有名リーカーJon Prosser氏も13日発表説を支持しています(Prosser氏は以前から「10月12日の週」と主張)。

これら諸説を総合すれば「13日に発表イベント、16日に予約受付、23日に発売」といったタイムスケジュールとなります。iPhone 12シリーズが「2モデルずつ、2段階に分けて発売」との有力説と合わせて考えれば、2段階目の発売日を年内に収めるためにもおおむね妥当とも思われます。

だとすれば、次に気になるのが「最初に発売されるのが、どのモデルなのか」ということ。およそ「6.1インチのエントリーとProが先、5.4インチのエントリーと6.7インチProモデルが後」説と「5.4インチと6.1インチのエントリー組が先、6.1と6.7のPro組が後」説に二分されています。

いずれにしろ、6.1インチのエントリー=iPhone 11の後継モデルが早めに出る点では一致を見ています。前モデルは価格と高性能のバランスが取れた人気機種だっただけに、予約開始時には大いに盛り上がりそうです。