3密回避で人気急増のアウトドアに“迷惑キャンパー”が急増のワケ

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◆マナー違反のキャンパーが急増

 三密を回避して、なおかつ屋外で感染リスクも減るということで、キャンプなどのアウトドア人気が急上昇している。だが、それに伴ってキャンプ場ではトラブルを引き起こす“迷惑”キャンパーも増えているようだ。山梨県のあるキャンプ場の経営者に話を聞いた。

「今年は三密回避で2グループ以上での予約は取らず、サイトの間隔も空けるようにするため入場者数も減らして営業しています。ですが、2グループ以上の予約はできないと断ると、別々に予約をして来てから合流されたこともあります。また、誤解を与えないためにSNSへの投稿も遠慮して頂くよう、お客さんにはその旨を説明しているのですが、SNSに投稿されてしまい『こんな時に営業しているのか!』という苦情の電話が来たこともあります」

 予約や問い合わせの電話は昨年と比べて倍近く増えたとこの経営者は言うが、頭の痛い問題も増えているようだ。こうしたトラブルに群馬県のキャンプ場経営者も頭を抱える1人である。

「今年は慣れてらっしゃらない方が増えましたね。夏でもキャンプ場のある高原は夜になると冷え込むんです。20度以下でテント泊だとけっこうな寒さです。でも、そういう方は軽装で来てしまうこともあって、夜中に寒くて車に乗ってエンジンを掛けてしまいトラブルになったこともありました。テントやタープを建てられないからと言って駆け込んでくる方も珍しくないですね。

 でも、コロナの影響でできるだけ接触はできないので、手助けをするリスクはありますし、家族経営のウチなんかだと人手不足でお手伝いする余裕がないんです。あとはゴミ出しと夜の騒音もトラブルとしては多いですね」

◆アウトドアショップにクレームを入れる客

 トラブルに巻き込まれるのはキャンプ場だけではない。キャンプ道具を扱うショップの店員に話を聞いた。

「購入された方から『すぐ壊れたじゃないか! カネを返せ!』というクレームは増えました。でも、話を聞いてみるとほとんどの方が使い方を間違えているんですよ。アウトドアのギアは軽くて丈夫なものが多いのですが、使い方を間違えるとあっさり壊れることが多いんです。テントのポールなんかも間違えて差し込んで無理に力を入れたらあっさり折れます。

 特に壊れたという声が多かったのが、人気ブランド、スノーピークのガスコンロ『Home & Camp バーナー』ですね。一昨年の年末に発売されて、スタイリッシュなフォルムと収納性の高さで人気になったのですが、組み立てる際にしっかりロックを外して順番通りに組み立てないとけっこうあっさり壊れてしまうんです。そのため、購入する際には実際に組み立てて説明をしているんですが……」

 三密回避が呼んだアウトドアブームが、思わぬところでひずみを生んでしまっているようだ。

◆うっかり“迷惑キャンパー”になってしまう初心者キャンパー

 もちろんのことながら、迷惑を掛けずに楽しくアウトドアライフを送りたいものである。では、どうしたら迷惑を掛けず、トラブルを起こさずににアウトドアを楽しむことができるのだろうか。アウトドアライターの三浦晋哉氏に現状と対処方法を聞いた。

「迷惑キャンパーというと、集団で騒いでゴミを巻散らかして……という無法者のイメージがありますが、私がいろいろなキャンプ場の方から聞く限り、そういったケースは非常に少なく、実際は悪気はないものの図らずも迷惑を掛けてしまったキャンプ経験の浅い方が多いようです。

 夜、食事をして酔っ払ってしまい、料理をそのまま置いて寝てしまって朝になったら動物たちに荒らされてゴミが散乱していた……なんて話も聞きます。場所によっては熊が出るところもあるので、食料品は片付けて寝るというのは慣れている人からすると当たり前のことです。